[コメント] フォレスト・ガンプ 一期一会(1994/米)
2時間でアメリカ的な考え方や価値観がわかる入門映画。あるいは,それをどう受け止めるかを問うリトマス試験紙。
「アメリカも,自由主義の予定調和説も,本当に素晴らしいものだ!」と声高に主張する作品。映画の出来以前に,アメリカ的な考え方や価値観を肯定的に見ることができるかどうかで,この映画に対する評価も変わってしまうと思う。私は,どうしてもそこが鼻についてしまうのだが…。
肝心の内容についても,いろいろ出来事を淡々と描くような映画は好きなはずなのに,この作品はあまりにも抑揚がないような気がして,どうもなじめなかった。いい話だとは思うが,胸に迫ってこない。これもアメリカ的価値観が肌に合わないせいかもしれない。
もっと以前に同じ趣向で制作された『カメレオンマン』(ウディ・アレン)の方が笑いも毒もたっぷりと含んでいて,ずっと面白いと思う。
それにしても,こんなにもアメリカ的な映画に,茶道から来た日本的な「一期一会」なんて副題を付けてしまうこのセンスも理解できない。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。