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[コメント] アニー・ホール(1977/米)

すごーくよくしゃべる『男と女』。ニューヨークの街にはダイアン・キートンがよく似合う。
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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2017年の大晦日に、たぶん30年ぶりくらいの再鑑賞。 ほぼ毎年コンスタンスに映画を撮り続けるウディ・アレン。追ってるコッチはたまったもんじゃない。多作過ぎて、過去作品を振り返る機会も気力もない。その機会を与えてくれた「午前十時の映画祭」に感謝。おかげで劇場初鑑賞。 そういや一年前の大晦日は『スモーク』を観ていたので、俺もすっかりニューヨーカー(<言ってる意味が分からない)。

私小説的。ウディ・アレンの原点。いまさらそういった感想は置いおておいて、大人(と書いてオッサンと読む)になって観返すと、いろんな引用が分かってきてより一層面白い。 そして、男と女の感情も若い時よりよりリアルに分かって辛い(笑)。

そして今回再鑑賞して勝手に思ったのです。これ、クロード・ルルーシュ『男と女』みたい。『男と女』のすごーくしゃべる版。

なんかこう、上手く言えないんですが、画面(えづら)がいちいち格好いいんですよ。 ダイアン・キートンがニューヨークの街に映えること映えること。 ちなみに私はクロード・ルルーシュ『男と女』を「世界一どーでもいい話」と評しているんですが(『アニー・ホール』もどーでもいい話なんですが)、ロミオとジュリエット的な分かりやすい外圧によって男女の仲が引き裂かれるわけじゃないんですね。 ただただ2人の気持ちの問題。『アニー・ホール』も同じ。それが大人の恋。

若い時の恋は周りが見えなくなるけど、大人の恋愛は周りが見えすぎる。 これはそういう映画なんだと思う。

(17.12.31 TOHOシネマズ新宿にて鑑賞)

(評価:★5)

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