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[コメント] 太陽を盗んだ男(1979/日)

あらゆる意味で私の想像を超えた(?)映画
ペペロンチーノ

私もtogaさんのあらすじに後押しされてデジタルリマスター版ビデオを観たくちだが、それ以前にもあらゆる情報が耳にはいっていた。

寡作(山中貞雄より現存する作品が少ない(笑))。キネ旬2位・キネ旬読者投票1位。評論家受けは良かったが興行はいまいち。自殺志願者。親類に被爆者。原爆・・・。

魅力的なタイトル。大儀と思想の無い国に生まれたとてつもないテロリスト。どんなハードな話が展開するのか。いやでも高まる期待。膨らむ妄想。『灰とダイヤモンド』か?『パトレイバー』か?そこに描かれる美学とは?

ああ、そうね。togaさんのあらすじの段階でトンデモ映画だって気づくべきだったのね。

70年代の日本映画の音楽センスが好きじゃない。カーチェイスになるといきり立ってたモノが萎えちゃう。「西部警察」みたいなノリがたまらなく嫌い。

だけど本当にそうなの?荒唐無稽なのが好きなの?『青春の殺人者』もこんななの?(は、早く観なければ)

これが原体験だったら相当きていたかもしれない。ロケは凄い。今じゃ出来ない。話もテーマも凄い。なるほど「アメリカン・ニューシネマ」から「香港アクション」への橋渡し的役割を担っているかもしれない。だけど好きじゃない。序盤は凄く面白かったんだけど・・・

以下、ウチのヨメの指摘から

この7年後に世に出る『男達の挽歌』に少なからず影響を与えているのではないかと。「ほら、このシーン、あのシーン、あったでしょ」(とレスリー・チャンの写真集を広げる)。なるほど、一瞬だが沢田研二の2丁拳銃もあるしな。対峙するシーン、炎、カットバックで挿入される射撃練習。当時大スターのジュリーや山口百恵は香港でも人気だったし、当時アイドルだったレスリー・チャンはジュリーの曲をカバーしてたそうだし(今でも来日コンサートで歌ったりするそうだ)。この映画が香港に渡っていた・・・あり得ない話ではない?

(評価:★3)

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