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[コメント] 愛しのアイリーン(2018/日)

新井英樹原作って知らなかった俺が悪かった。ごめんなさい。木野花ファン必見。
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







基本設定しか知らずに観に行ったんですね。何の先入観もなくプレーンな気持ちで観たつもりだったんですけどね。フィリピン女性を娶った中年男性の田舎話。安田顕だし木野花だし、ハートウォーミング的な何かだと無意識に思っていたのかもしれません。

予想外に次ぐ予想外の展開。あまりの衝撃でのたうち回った。

忘れてた。吉田監督は“黒い”面があるんだった。そして「宮本から君へ」の新井英樹原作ってことが全く頭に入っていなかった

伊勢谷友介の辺りから予想外の展開と熱量にビビってたじろぐんですが、決定打は最後の最後。 木野花の物語に移行した時にギョッとするんです。

アイリーンの置かれた立場は、かつて彼女が歩んだ道だったかもしれない。

そう気付いた時、言わば“敵役”だと思っていた彼女に感情移入して泣いちゃうんです。 日本の土着性や移民という社会的な話に見えながら、その上に君臨する“個人”の物語。この“個の物語”への帰結が、凡百の物語と大きく異なる点だと思うのです。

いやあ、まいったまいった。 衝撃が強すぎて、大したこと書けてない。

(18.09.24 渋谷シネクイントにて鑑賞)

(評価:★5)

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