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[コメント] ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男(2017/英)

原題と邦題でだいぶ印象が変わる。人は偏屈な方がいいのか悪いのか・・・。
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ジョー・ライトらしいケレン味たっぷりの演出で、彼が好む文芸作品や今回のような史実物には向いていない。向いてないんだけど、私は嫌いじゃない。ジョー・ライトのケレン味と軽やかさは結構好きなのよ。重厚長大だけが史実を描く手法じゃない。今回もつかみはOK。

ただ、ショーモナイ副題はともかく、この邦題だとチャーチルという“人”の物語に見えるんですよね。 でも原題は「DARKEST HOUR」。「暗黒の時」とでも訳せばいいのでしょうか。つまり主役は“人”ではなく、大英帝国が経験した“闇の時間”。いわば『日本のいちばん長い日』なわけです。それをチャーチルを通して描いた。本来はそういう映画に思えます。

まあ、チャーチルは偏屈だったそうですよ。やっぱり偏屈なくらいの方がいいんですよ。俺も偏屈になろう。 「気も変えられない奴が世界を変えられるか」って名言だと思うんです。言ってみたい。世界を変える機会はないけど。 (そして現実には、議会を制したくらいで戦況が好転したわけじゃないけど)

ダンケルク』や『英国王のスピーチ』と繋がる話なんですよね。さらに言うなら、中立だったアメリカが参戦する契機は『パール・ハーバー』なんですよ。繋がるね。 ただ偏屈な私は、クリストファー・ノーラン嫌いで『ダンケルク』は観てないし、ヘレナ・ボナム=カーター嫌いで『英国王のスピーチ』は観てないし、ジェリー・ブラッカイマー嫌いで『パール・ハーバー』も観ていない。偏屈だから。あ、『トラ・トラ・トラ!』は観てるよ。

人間、偏屈な方がいいのか悪いのか・・・。

(18.04.22 TOHOシネマズ日比谷シャンテにて鑑賞)

(評価:★4)

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