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[コメント] マンハント(2017/中国)

ジョン・ウー一見さんお断りの爆笑無国籍映画。「私は日本映画に育てられた」とジョン・ウーは言うが、東映じゃなくて日活だったんじゃねーの?
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







君よ憤怒の河を渉れ』のリメイクと聞いた時、夫婦揃って同時に「中野良子役は誰なんだ?」と言ったんだけど、結局この女優は誰なんだ?我が家では「あの時代、どうして中野良子は重宝されたんだ?問題」というのがあるんだが、この映画は何の解決にも役立たなかったよ(<当たり前だ)。

ま、そんなことはいいとして、この映画は正直どうなの? 伏線も何もあったもんじゃない。取って付け、後出し、シーンありきの演出。 手錠をかける意味も分からなければ鍵を捨てる意味もわからない。なんでそんな海辺の崖っぷちで鳩飼ってるのさ。 “取って付け”と言えば、『君よ憤怒の河を渉れ』で高倉健と中野良子が乗馬する取って付けたようなシーンがあったと思うんだけど、この映画も馬が出てくる・・・けど使わんのかいっ!

「これはジョン・ウーの映画だ」と自分に言い聞かせないと正視に耐えない。いやもう、ジョン・ウー自身が変なクスリやってんじゃねーかってくらい。 そう考えると、ジョン・ウーの傑作は何だろう?やっぱり『男たちの挽歌』シリーズなんだよな。だって俺、『ハード・ターゲット』の時点でゲラゲラ笑ってたもん。『男たちの挽歌』は『ゴッドファーザー』なんですよ。

そういやこの映画、女殺し屋の一人がジョン・ウーの実娘なんだって。あのねえ、そういうことするといよいよ終末なんですよ。あ、『ゴッドファーザー PART III』と同じだ!

(18.02.16 TOHOシネマズ新宿にて鑑賞)

(評価:★1)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ペンクロフ[*] けにろん[*]

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