[コメント] オン・ザ・ミルキー・ロード(2016/セルビア=英=米)
ミルキーって可愛いイメージだけど映画は濃厚。濃厚牛乳。俺は奇跡を信じたよ。信じちゃったよ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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とにかく濃いんです。映像も物語もモニカ・ベルッチも。密度が濃い。 語るべきことは多いんですが、処理できない。コメントはあっさりだな。
年齢のせいで涙もろくなってるせいかもしれませんが、泣いちゃったんですよね。 それもかなり早い段階で。しかも全然泣きポイントじゃない所で。 最初に井戸が出てくるシーンで、井戸からふわっと蝶が舞い上がる。そこで泣いちゃった。天から舞い降りた天使ならぬ、この日常的な戦火の中で地下から舞い上がった蝶に泣いちゃった。たぶん、戦争と蝶は相性がいいんですよ(そうか?)
この映画、冒頭から動物さんたち大集合だワイワイ、ウンパッパのブンブンで、蝶もその一つなんです。 ロバも蛇も隼も、いや動物だけじゃない、雷も滝も夜の闇も、雄大な自然、世界の生命全てが「奇跡」につながっているのです。
戦火の下での人々の営み。追い詰められる主人公たちを救う奇跡。 人の命を奪う人。人の命を救う自然。 この世界に生を受けたのも奇跡なら、二人が出会ったのも奇跡。
この映画は、時計の止まった世界の寓話なのです。 この聖書的寓話に彩られた世界の中で、私は奇跡を信じたよ。信じちゃったよ。
(17.11.19 ユジク阿佐ヶ谷にて鑑賞)
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