[コメント] 私の男(2013/日)
二階堂ふみは日本のエマニュエル・ベアール。ベアール姉さん、事件です!(<言いたいだけ)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ネタバレになるからreviewに書くけど、これは熊切和嘉によるファム・ファタール映画である。
正直言うと、思っていたのと違う方向に話が進んだんだ。 ずっと「世界に二人だけ映画」だと思って観ていた。『愛の嵐』『悪人』、そういった類の映画だと思った。 ところが映画は、フランス映画的な、男が振り回されるファム・ファタール物へと進展していく。読後感は『美しき諍い女』に似ている。 それはそれで嫌いじゃない。熊切はこんな映画も撮れるんだ、と感心した。
ただちょっと、熊切の描く(好む?)女性像は一般的には共感しにくいだろうと思う。 前作『夏の終わり』といい本作といい、ここんとこ女性映画が続いているが、満島ひかり、二階堂ふみといった個性の強い女優で、個性の強い女性を描いている。決して「分かる分かる」ではない。むしろ「女はワカラン」映画。
ちょっとした表情や描写など、女優を見てるだけで俺はめっちゃ楽しいんだが、いやこれ、普通、楽しくないでしょ? どうなの?誰に受けるの、この映画?
(14.06.22 渋谷HUMAXシネマにて鑑賞)
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