[コメント] 愛と誠(2012/日)
ナンチャッテ70年代を舞台にしたナンチャッテ「愛と誠」。 もはや無国籍映画。もしかするとインド映画のテイストを狙っているのかもしれない。 この映画は、岡本喜八のナンチャッテ任侠映画『ダイナマイトどんどん』同様、「本気のオフザケ」映画だと思う。
しかしこれを、ただのバカ映画、あるいはB級(C級?)映画とは呼べない。 だって、映画の完成度が高いんだもん。 三池の圧倒的な腕力でいろんなものをネジ伏せてる印象がある。撮影も気合入ってるし。特に美術が秀逸。活気があって猥雑な時代をギュッと凝縮したよう。今年の美術賞をあげたいくらい。
そしてこのナンチャッテ無国籍映画、実は格闘(乱闘)シーンだけはリアルなのだ。意外に長回してたりするし。 「そりゃ三池だもん」と言われるかもしれないが、そうではない。 「愛は戦い」だからだ。
(12.06.16 T・ジョイ大泉にて鑑賞)
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