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[コメント] パリ20区、僕たちのクラス(2008/仏)

金八先生世代の私がもしこのクラスの担任だったら、自殺してるか、クラス全員ブチ殺してるね。
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







それも、銃を乱射するなんてレベルじゃなく、一人一人の口に銃身をくわえさせてさんざん悪態ついた挙句、泣いて許しを乞うのをかまわず脳味噌吹き飛ばすか、斧で脳天かち割るかするね。アバズレ呼ばわりなんて可愛いもんさ。

結論は別として、観ている時の感情の流れは『デス・プルーフ』と同じだった。やっちまいなー!あ、それは『キル・ビル』だ。 てか、それが人間として自然な感情だと思うんだ。 つまり、現代社会で教師を続けようと思ったら、人間的な感情を排してマシーンになれ、ってことなんだよ。イソップはもういないんだ!『青い山脈』なんて桃源郷だ!あ、金八世代関係ないや。

主演は、実際に自身も教師だったという原作者。たった2年間らしいけど。 そしておそらく、これは教育問題ウンヌンよりも、フランスの現状(フランスの抱える問題点)を“定点で”切り取ろうとしている映画なんだと思う。 カメラは、(冒頭を除いて)一切校内から出ることはなく、誰か一人にフォーカスを当てることも、都市や国を俯瞰で眺めることもしない。

しかし私には皮膚感覚でフランスを理解することができない。 パリ20区が、北区なのか江戸川区なのか、大久保なのか蒲田なのか見当もつかない。 この映画で切り取られた断面が、何の本質を捉えているのか(あるいは捉えられていないのか)が分からない。 例えば、外国人の多い大久保を舞台に似たような話を撮ったとして、それが何の本質を捉えているのか(あるいは捉えられていないのか)、やっぱり日本人にしか分からないんじゃないのかなあ?

(10.08.19 新宿武蔵野館にて鑑賞)

(評価:★3)

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