[コメント] 黄色い大地(1984/中国)
大地に圧迫される画面。それを解放してくれる空さえ抜けるような青さはない。土に生まれ水に泣く物語。これは才気溢れるヌーベル・ヴァーグだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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まるで見てはいけない物をこっそり覗き見るような視線を送っていた少女は、やがて真っ直ぐ顔を向けるようになる。だがその時、男はすでに背を向けている。
水を汲み、火をおこし、土を耕し、布を繕う。必要最低限の生活。苦しみと悲しみを紛らわす唯一の娯楽が「歌」(否、娯楽ではなく魂の叫びだ)。新しい世界は彼らを救ってくれるのか?
♪明日がある 明日がある 明日があ〜る〜さ〜♪
だが、一滴の雨も降ってこないのだ。
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