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袋のうさぎさんのお気に入りコメント(15/23)

キングスマン(2015/英)★3 素敵なおじ様のオンパレードで鼻の下が伸びるが、それだけだ。キレッキレなどと謳っているが、イメージギャップとグロで幻惑するだけの手管で飽きる。『キックアス』の遺産でしのいでいるだけだ。何より「見せ場」と思われる教会の大立ち回りが作劇上エモーションの高まりに何ら寄与しないといういい加減さは致命的な後退である。暴力を弄んでいるだけのようでその実そうではないタランティーノとの差が歴然。 [review] (DSCH)[投票(6)]
マルホランド・ドライブ(2001/米=仏)★5 吐き気がするくらい甘く香気豊かな真性変態世界。見る前にさなぎでしかなかった心の奥の何かが、見終わった後、虹色の蝶に化けてしまっている、この転落の感覚。もう酔うしかないだろう。 (ジェリー)[投票(2)]
燻ゆる情炎(1927/米)★5 サイレント映画なのに色あせぬプロット。窓ガラスや誕生日のプレゼントなど小物の使い方が超絶的にうまいです。 (ジェリー)[投票(1)]
インド夜想曲(1989/仏)★5 自分探しに終わってしまうのが海外渡航映画の常套だが、この作品はインドの深層に沈潜して自己発見に至る定式を外し、目的の正当性そのものの崩壊の自覚に行きついてしまう点が個性的。ラストの西欧人同士のダイアローグは実に知的で最上級に典雅な決着の付け方。 (ジェリー)[投票(2)]
山椒大夫(1954/日)★5 全登場人物が、近代的相貌を持たない、典型的な物語の典型的登場人物になりおおせているところがすごい。特に母役の田中絹代と、安寿役の香川京子。 (ジェリー)[投票(2)]
テンション(1949/米)★3 オードリー・トッターという女優に巡り会えただけでも僥倖と言える。ノワール悪女の典型をこの作品に見ることができて嬉しかった。相手役の男のほの暗いコンプレックスを刺激し続けるゆえにノワール女優足りうる。単に性欲を刺激するだけの女ならもっと掃いて捨てるほどいる。 (ジェリー)[投票(1)]
隣の家の少女(2007/米)★5 原作のインモラルさは無いが、映画版は映画版で虐待を受けた後での少女と主人公の会話が彼女が唯一心救われる瞬間という効果を上げており悪くないと思う。最後も儚くて印象深かった。 [review] (わっこ)[投票(1)]
隣の家の少女(2007/米)★3 充分に気分悪いけど、それでもこれはケッチャムの『隣の家の少女』ではない。 [review] (ペンクロフ)[投票(4)]
さらば荒野(1971/英)★5 いきなりショッキングシーンから展開。毒気があって子供には見せられない。音楽担当がリズ・オルトラーニというのもイカス。70年代テイストに溢れた傑作である。凄惨かつ焦燥感を味わいたい人に! [review] (氷野晴郎)[投票(1)]
恐怖省(1944/米)★5 初見と再見で大きく評価が変わった。実にラングらしい傑作だ。本作は謎解きの映画に見えるが、謎の全貌すら表面化されず、事件が脈絡なく続く。この悪い夢のような感触は、ラングの画面のみから触知しうる極めて個性的な肌触りであり、これが彼の芯である。 [review] (ジェリー)[投票(3)]
嗤う分身(2013/英)★4 もっと若年の時分に運命的な演出家との出会いを果たせていれば(唯一の可能性は『イカとクジラ』のノア・バームバックでした)、ジェシー・アイゼンバーグは私たちの世代のジャン=ピエール・レオーになれていたかもしれない。そのように悔やまれるほどアイゼンバーグの身体操作は天才的かつユニックだ。 [review] (3819695)[投票(1)]
世界にひとつのプレイブック(2012/米)★2 アメリカ人の「俺の話面白いから聞いてよ」的な展開、すごく苦手です。そういうヤツの話に限ってどーでもいーことクドクドうっとおしい。 [review] (jollyjoker)[投票(2)]
ありがとう、トニ・エルドマン(2016/独=オーストリア)★5 いやあ、3時間近い長丁場だったけど、全然大丈夫だった。久々の拾い物の映画です。 [review] (セント)[投票(1)]
台北ストーリー(1985/台湾)★4 これも抜群に面白い!『恐怖分子』や『クーリンチェ少年殺人事件』と比べれば、先鋭度が低いというか、淡々としているように感じられるのだが、冒頭からラストまで、本当に必要十分なカットしかないのではないか、という気がしてくる。 [review] (ゑぎ)[投票(3)]
スプリット(2016/米)★4 相変わらず、盛り込み過ぎというか、無駄な色気を出してしまうというか、悪い癖だと思う。これで、枝葉を取り除いて、24番目のビーストによるスペクタクルにストレートに収斂させ、90分ぐらいに収めていれば、大傑作になっていたかもしれない。それぐらい、面白い部分は面白いのだ。 [review] (ゑぎ)[投票(5)]
ぼくのエリ 200歳の少女(2008/スウェーデン)★4 日中は雪に覆われて風景が白に支配される。夜は黒い闇。建物の外観や内装も、いかにも北欧的な簡潔さで、故に「赤」(それは血に限らない)の鮮烈さが際立つ。冷たく乾いた美と、善悪の彼岸で為される愛。 [review] (煽尼采)[投票(4)]
追跡(1962/米)★0 コロムビアのDVDで予告編を見た。面白そうなのに日本未発売のようなので期待こめてリクエスト。 ()[投票(1)]
CURE/キュア(1997/日)★4 × [review] ()[投票(7)]
二十四時間の情事(1959/仏)★4 旅のフランス女。 [review] ()[投票(6)]
アンダー・ザ・スキン 種の捕食(2013/英=米=スイス)★4 皮膚。外部と内部を隔てつつ接触させる界面。恐らくは人間ではない何者かである女(スカーレット・ヨハンソン)に寄り添うカメラは、人間界を異邦として映し出す。それはまた、僕ら自身にもときに訪れる離人感を思い出させもする。 [review] (煽尼采)[投票(2)]