[コメント] 評決(1982/米)
これはロッキーへのカウンターなのではないか?
ニューシネマのスターであったニューマン。確か民主党支持。 だから、ロッキーによってニューシネマが終わらされて以来、結構、散々だったんじゃないかと。 その後、民主党も彼もどん底で駄目ホッケーチームの一員に身を落としっちゃってw(好きだけどw) 逆にスライはベトナムに単身乗り込んで未帰還兵を救ったり、やりたい放題だったからね。
で、ニューマンはロッキーと同じ方法論で起死回生を狙った。 相方のレッドフォードが降りた企画。 理想に敗れたアル中弁護士が再び自らの信念に立ち上がる。 おあつらえ向きじゃないか!
結果は、惜しくもアカデミーには届かなかったわけですが。
理由もわかる気するんですよ。 ニューマンは「キャリアで初めてポール・ニューマン以外の役を演じた」って発言したみたいだけど、さもありなんで、元々やんちゃな人なわけじゃないですか彼は。 本作ではテクニックばかりが目についた。 彼の何が裁かれ、許されたのか。ちょっと見えずらかった。 やっぱり銀行強盗の罪で国境警備隊にハチの巣にされるような明快さが彼には似合う。
自分的にも、再見して、以前に観た印象とだいぶ違っていて戸惑った。 かつては星5つけたい映画だった気がするのに…という煮え切らなさがありました。 自分も歳とったんですね。おそらく。当事者になりつつあるのかも。落ちぶれ老人のw
しかし、これを踏まえたニューマンは次作ハスラー2で開き直った暴発老人を演じてオスカーを取った。 「カムバックだ!」っつって。 カッコイイ。
あと、シャーロット・ランブリング。 殴られた後のあの表情が本物過ぎてぞっとした。
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