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[コメント] 七人の侍(1954/日)

7人が走る姿が兎に角美しい。涙が出る。 それを見ながら、これはもう戦後を乗り切った日本人の生きる神話だね。と思う。
pori

状況を作る一つ一つのファクター、それが織りなす因果も含めて全ての事情が解っている。最早、是非はない。その中で、如何に自分の矜持を守って生きるか(死ぬか)

彼らは、自分の利や野望にそれを使うと言うスタンスを持たない。 あくまで、主体を救けて事を成すプロフェッショナルとして行動する。 例えば、アメリカ版翻案の荒野の七人では、金があるんだろ?と疑わないガンマンが出てくるが、アッチの方が合理的ですよ。作劇として。でも、アレは本作ではありえない。

コレは、今もなお日本人が唯一認める生き方ですよ。日本の正体。 時代劇はもとより、政治劇や家族を舞台にしたもの、喜劇からヤクザ映画。 果てはアニメやサッカーに至るまで、全てコレ。

それが“時が来るまで待機している存在”であるサムライから脈々と形成されたモノなんだなと実感させられる。 コレに胸が熱くなるのは自分が日本人だからなのだ。と私は胸を張るね。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)Orpheus ペンクロフ ゑぎ けにろん[*]

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