[コメント] トロール・ハンター(2010/ノルウェー)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
この映画確かに怪獣映画として表現や演出としてはかなり新鮮だ。何もない土地で60mという大きすぎず小さすぎないちょうどよい大きさの怪獣をどれだけ圧倒的な存在であるかを描くのはとても心地よかった。
だが何よりもこの映画ハンスがチョーかっこいいのである、学生に無理をさせないようにはじめは無愛想に接するが、巻き込まれたと知ると紳士的になり、辛い仕事をストイックに仕事と割り切りつつもいい加減こんな仕事をやり続けることに辟易している。友人など知り合いの科学者ぐらいしかいなくそれ以外は常に孤独で同僚もいない。上司の役人は常に偉そうで事務的でクソムカつく上に自身が大ケガを負いボロボロになることもあるが、当然保険はきかないし、給料はすずめの涙。
だがそれでも黙って耐えて仕事を行い、「自分がやらなきゃ誰がやる」と耐えてトロールを倒し続ける。それでも誰も感謝してくれない。
あぁなんて悲しいんだ!ハンス!
でも、割と本人も盲目的にしたがってるわけではなく本人の中で割りと不信感をつのり社会に対してそしてトロールに対して自分に対してもうちょっとより住みやすい社会にするため学生たちに自分のドキュメンタリーを撮る。
その中でも泣き言は言わない、愚痴は時々こぼすがそれでも黙って仕事をする。
あぁかっこよすぎだ!ハンス!
最後に60mある巨大怪獣を倒しどこかへと去っていくハンス、明日はあるのか!?ないのか!?どっちなんだ!ハンス!恐らくあの学生たちに協力したことがばれてかなり痛いことになってるかもしれないがハンスは大丈夫なのか!?
そんなことは誰も答えないし、誰も彼のことを振り返らない。
ハンス、彼の背中に男をみた。
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