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★4 | 男はつらいよ 寅次郎忘れな草(1973/日) | 牧場、とらや、キャバレーの三層構造と横断する寅 [review] | けにろん, ペンクロフ, 青山実花, ぽんしゅう | [投票(4)] |
★4 | 遠雷(1981/日) | 夜明けの「わたしの青い鳥」はあの時代を代表する名シーン。リアリティなきリアリティが実に多くのことを語っていて、私ら世代の運命とすら感じる。その昔なら与謝野鉄幹だもんなあ。 [review] | けにろん, ナム太郎 | [投票(2)] |
★3 | 野火(1959/日) | ブラックユーモアになるはずの軍靴の履き替えの件など、市川崑の演出ではほのぼのユーモアになってしまっており、いかにもちぐはぐ。しかし地元民がいて野火が上るという当たり前の事実を重視した和田夏十の脚本は、野火を観念劇の道具にした原作への批評になっており立派。 | おーい粗茶 | [投票(1)] |
★5 | 蜂の巣の子供たち(1948/日) | 「この薩摩芋が旨いんじゃないよ、一生懸命働いたから旨いんだよ」という科白が清々しい、終戦直後の何もない青空のような映画。しかも、この科白は相対化されている。 [review] | ゑぎ, ぽんしゅう | [投票(2)] |
★4 | グリード(1925/米) | 序盤のこの奇妙な面子の勢揃いは何なのだろう。すでにこんな凄い映画があるから淀川さんはデヴィッド・リンチなど余裕で許容範囲だったのだとよおく判る。 [review] | ゑぎ, KEI | [投票(2)] |
★3 | 札幌オリンピック(1972/日) | 本作には美点がふたつ。アイヌ民族音楽の挿入が立派なこと(オリンピックを少数民族確認の場とする先駆か)と、ジャネット・リンのスケートに白鳥のシルエットを重ねるショットが(凄いベタだが)とても美しいこと。 [review] | ぽんしゅう | [投票(1)] |
★4 | 野火(2015/日) | 酸鼻極める戦場の描写は現代らしく接写を軸とした見事なものだが、「私を食べて」の主題は生煮えで余計ではないか。戦場を肯定さえするような文学的毒と監督の実直な反戦発言の差異に戸惑わされる。 [review] | おーい粗茶, DSCH, けにろん, ぽんしゅう | [投票(4)] |
★3 | よこがお(2019/日) | 犀の勃起をご婦人ふたりが語る件などフロイト「夢判断」の映像化みたいな面白味はあるがそこ止まり。19世紀止まり。 [review] | ペペロンチーノ | [投票(1)] |
★2 | グリーンブック(2018/米) | スパイク・リーとともに「白人の救世主」を考える映画 [review] | DSCH | [投票(1)] |
★4 | フェリーニのアマルコルド(1974/仏=伊) | 『カサノバ』『女の都』へと続く性風俗映画で『グローイング・アップ』シリーズが想起されたりする。ファシズムの「美しさ」とは対極の出鱈目で故郷を救おうとするかのようだ。 [review] | DSCH | [投票(1)] |
★5 | 典子は、今(1981/日) | 三上寛の大フューチャーが素晴らしい。いやに普通のフォーク曲を延々弾き語りして辻典子とデュエットまでするのだ。三上ファンにはお宝映像だが、一般の観客はこれに納得したのだろうか不思議。 [review] | けにろん | [投票(1)] |
★3 | 僕たちは希望という名の列車に乗った(2018/独) | ベルリンの壁建設前の疑心暗鬼をファスビンダー的にシリアスな心理劇で示すべき題材だと思うのだが白黒明快な通俗に留まる。別に通俗でもいいのだがそこに心理劇では喰い合わせが悪く大雑把に留まる。 [review] | jollyjoker | [投票(1)] |
★4 | 焼肉ドラゴン(2018/日) | 散水栓から脚に水掛ける画も見事な真木よう子の傑作、片腕で大八車引っ張るキム・サンホの傑作。 [review] | もがみがわ, けにろん, ぽんしゅう, セントほか5 名 | [投票(5)] |
★4 | お茶漬の味(1952/日) | リアリズム版『淑女は何を忘れたか』(レヴューは「淑女」のネタバレ込み) [review] | おーい粗茶, けにろん, 3819695 | [投票(3)] |
★2 | 彼女がその名を知らない鳥たち(2017/日) | まさかのハーレクイン・ロマンス。銀色夏生みたいなタイトルで感付くべきだった。 [review] | jollyjoker, 水那岐 | [投票(2)] |
★5 | 十月(1928/露) | スタンバーグの豪胆とジガ・ヴェルトフの前衛が共存するハイテンションが共振するのは1989年の東欧民主化革命、という歴史の皮肉の丁寧な記録。 [review] | KEI, 袋のうさぎ, Orpheus | [投票(3)] |
★5 | 心と体と(2017/ハンガリー) | 色んな切り口で物語作法に工夫があり刺戟的。アレクサンドラ・ボルベーイは殆どリリアン・ギッシュを想わせる。 [review] | ゑぎ, pinkmoon, ぽんしゅう, けにろん | [投票(4)] |
★5 | 散歩する霊柩車(1964/日) | サスペンスとブラックユーモアの按配が独特でこれが絶妙に決まっている。丹精に撮られた『ゴケミドロ』、優れた作家性を感じる。 [review] | ぽんしゅう | [投票(1)] |
★2 | 赤い鳥逃げた?(1973/日) | イッピーのジェリー・ルービンは当時、高度資本主義において正気でいるためには遊んでいるしかないと云った、そういう時代背景があるのだが、このフーテン連中が結局は高度経済成長の徒花に過ぎなかったのは、いま観れば一目瞭然だ。 | けにろん | [投票(1)] |
★3 | 悪魔の美しさ(1949/仏=伊) | クレールのユーモアで扱うには歴史は残酷過ぎたのではないか。作風を変えざるを得なかったチャップリンのほうが誠実ではなかったのだろうか(含『夢』のネタバレ)。 [review] | けにろん | [投票(1)] |