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[コメント] 少女娼婦 けものみち(1980/日)

ミゾグチ系列のポップな画面に神代の鬼畜ぶりが噴出する。1980年に撮られるには余りにも時代遅れの異様さ。場末の焼肉屋で隣のヤクザに説教されたような。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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不安定な構図の長回しはミゾグチを彷彿とさせ優れモノでし、断片の挿入が見事に効いている。砂浜で寝そべる吉村彩子、彼女のダンス、そして母のように屋台曳くラスト。1980年に撮られるには不似合いな収束だっただろう。彼女が強姦された父親を思い出して自涜するのも激しい。

神代は実際、本作の内田裕也のような人間だったに違いなく、女なんぞ最初にヤラレた男が忘れられず、屋台曳いて男を漁っていりゃいいんだと本気で思っていた節がある。本作はそれが露骨に噴出しており、私なんか圧倒されたとしか云いようがない。

ベストショットは珠瑠美と母子で屋台曳く砂浜で九州弁で歌うたう件。荒海での自殺未遂の件も命知らずですごい。神代はひとりふたり死んでも構わないと思っていたに違いない。冒頭のカモメを投石で殺してしまうショットと釣りあっていいと思ったに違いないと思う。

(評価:★4)

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