[コメント] ハメット(1982/米)
古のハリウッド回顧の雰囲気だけの映画だが雰囲気はとてもいい。主役はクラリネットとピアノ。ベストショットは子供のかくれんぼ。
普通は序盤に挿入するようなお遊びが中盤以降に出てきてハッとさせられる。それは進行を乱していないし、あってないような筋立てよりも、そんな断片のほうがむしろ映画にとって重要に見える。明け方に帰ってきたハメットが子供のかくれんぼに遭遇する件(隠れている子供が黙っていろと人差し指を唇に当てる。この外階段の高低差がいい)もそうだし、他にも変な検死官とか、ポルノフィルムの続きをハメットが立ち去ってから観る担当警官とか、元アナーキストのタクシー運転手とか、変なオウムとか。ハードボイルドとはそういうものかも知れない。
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