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[コメント] ショック集団(1963/米)

「狂人」をネタにしまくったひと昔前らしい映画で、筒井康隆など影響を受けたのだろう。本作を愉しむには近親に精神病者がいないことが条件となろう。脱臼したような映像はデヴィッド・リンチを準備したに違いなく、そちら方面では価値高いのだろう。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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太っちょのオペラ歌手、南軍支持者、KKK支持の黒人、原発開発した漫画家。社会から被害を受け抑圧された人たちの自虐症状という風刺は正しいのだろうが、その行き先が精神病というのは、精神病をロマンチックに位置づけ過ぎているだろう。そんな面白い精神病患者はいない。端的に間違いであるし悪用である。

ただ、患者は戯画化されていて生々しさはなく、患者を生み出すこの病院自体が戯画というニュアンスがある。そういう救い方はあるかも知れない。主人公も発狂のラストもその線ではある。ありがちだけど。

キャシ―がいきなり歌い出す序盤、小さくなって唄いバレットに絡む夢想。このような件はリンチそのもの。パートカラーは日本とアフリカで、『竹の家』の日本は鎌倉大仏と富士山と観覧車。アフリカのダンス同様、これらも狂った描写という位置づけなんだろう。あとは滝。この滝を含む土砂降りと雷の廊下の件はとてもいい。願わくば不愉快になる人のいないよう、知的操作を施したうえでテクは引き継がれてほしいもの。

(評価:★3)

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