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[コメント] いのち・ぼうにふろう(1971/日)

タイトルが示すように(原題は「深川安楽亭」)、作者の70年安保へのレスポンスなのだろうが、『赤ひげ』同様、政治の季節に山本周五郎の人情噺では余りにも保守的。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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宿の美術の素晴らしさ、栗原小巻の可憐さ、長科白だけで情景を浮かび上がらせる勝新太郎の巧みさ、提灯の列が河岸を上りつ下る美しさ、どれも東宝らしい保守的な所作に見え、旧世代の虚しい木霊のよう。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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