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[コメント] 黒い画集 あるサラリーマンの証言(1960/日)

原知佐子が印象的で、女の描けた黒澤映画という趣がある。なんで小林桂樹なんぞの妾になるのか不明だが。
寒山

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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アパートの部屋に鍵がかからない、という設定は恐ろしい。鍵がかかると成立しない話なのだ。これは、時代背景として正確なのだろうか。それともプライバシーの罪を暴くという主題に沿った虚構なのだろうか。前者だとすれば、この恐ろしさは、私が現代のプライバシー保護に首まで漬かっているがための感想なのだろう。

プライバシーの尊重は十戒に反する、とジジェクが云ったことがある。本作には密通が、ひいては満天の下に説明できない行動が、犯罪であるという倫理観が背景にある。神は全てをご覧になっている、などという倫理だ。日本人には窮屈で堪らないが、法律というものはこの倫理を基盤にしているものらしい。本作がそれを証明している。

(評価:★4)

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