[コメント] 起きて転んでまた起きて(1971/日)
決して停滞しない流暢な前田演出による気持ちのよいほのぼの喜劇。見処は脇で冴えまくる大原麗子のツンデレ芸者。でんぐり返りが素晴らしい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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借金返済噺。高額の書画を所有していたという纏め方はいかにも喜劇だが、疑似体験を求めていた観客にとっては肩すかし。ここにいいアイディアがあれば秀作になっただろうに。
お前が借金返すまで恋の勝負はお預けだ、というなべおさみと堺正章の友情は定型だけどやはりいいものだ。貧乏の因果が巡るというベースも効いている。小松君郎はテレビドラマの人らしいけど、こういうポイントの押さえ方が長けた作家なのだろうと想像できる。
大フューチャーの野村昭子も感じいい造形で、なべとの母子は顔が似ているのが可笑しい。大原は東映からナベプロに移籍してすぐの作品なのだろう、当時の序列はこうだったということか。ボーリングブームとドルショックが時代。石女なる放送禁止用語からも時代が覗く。〇ンポコかと思いきや親父の鼻だったというアニメのタイトルはインパクト大。映画冒頭にナベプロのロゴマークが入る。
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