[コメント] ライク・サムワン・イン・ラブ(2012/日=仏)
物語がタクシーの到着から始まれば、エロ教授の受難という喜劇にすっぽり収まるところを、明子に関わるリードの挿入により、奇妙と深刻が同居する曰く云い難い作品になっている。パラノイアの隣のおばさん(よくぞ撮ったものだ)に精薄の弟を配するのも同じスタンスだろう。
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タイトルが絶妙で、恋している人みたいな狂気に全員が感染している。クルマへの拘りは相変わらずで、『そして人生はつづく』ほど冴えている訳ではないが、閉塞感が物語のくすんだトーンに似つかわしい。印象的なのはタクシーで流れる「硝子坂」。この歌の歌詞も奇妙なもので、絶妙の選曲、さすがにキアロスタミの選択じゃなかろう。
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