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[コメント] トッポ・ジージョのボタン戦争(1967/日=伊)

億万長者』のリベンジかと期待したが、まさか子供向けでそんな過激なことはできんわなあ(含同作のネタバレ)。
寒山

**ネタバレ注意**
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億万長者』で久我美子製造の核爆弾爆破のラストをカットされた市川崑、リベンジ込みでどのような過激な話かと無茶苦茶期待したのだが残念。ジージョが発射ボタンの上をうろつき回る件は戦慄的で、ボタン戦争へ向けたブラックユーモアが命中しているが、それ以外は大した話ではない。

いまならボタンテロと呼ばれるだろう物語は『赤い風船』と『黄金の七人』のパロディで組み立てられている訳だが、前者はそこそこいいのだけど後者は余りにも退屈で失格級。なんかテロ撲滅はしたけれど結果的にNPT体制の固定化に協力しちゃいましたという物語は、鼠を風呂に入れるのと同様の漂白感が漂い、それは永六輔の望んだものだったのだろうか。

撮影はパペット部に関しては構図から何から全部素晴らしいが、実写部は退屈。足元の強調は鼠目線ということで意図は判るがそれ以上ではないし、夜の背景はパペットではいい味出ているが実写では平凡以下、顔を隠すのか隠さないのか中途半端なのもなぜだか判らず、ただ安っぽい印象だけが残る。中村八大のジャジーな音楽はさすがで素晴らしい。

(評価:★3)

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