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[コメント] アタック・オブ・ザ・キラー・トマト(1980/米)

本邦をも80年代に席捲した失笑劇の典型なのだろう。音楽音響だけがTV調に真面なのが味噌で、どうせならここも手抜いたらいいと思うのだが、すると果てしなく前衛になり通俗の味がなくなるのだろう。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







下らない話なら映像史の最初から大量にある訳だが、映像までをも手抜いたのが凄い、ということなんだろう。例えば運転中の車にパラシュートが落下するのだが、これをキャメラは映そうともしない。映像による笑いを拒否しているのでありこれは画期的。仕方がないなあ、予算がないんだろうなあ、という内輪オチが期待されているのであり、同様に安い笑いを強要するけれど映像だけはきっちりしていた10年前のモンティ・パイソンなどとは似て非なるものだ。結果、失笑すら貰えない代物に堕している。映像で笑えるのは唯一、噴水に飛び込む潜水師のショットぐらいか。ブスカップルの通俗な収束はある種の感慨があるが、その狙いは見えすいている。かつての消費社会におけるバブリーな流行という感想。

(評価:★1)

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