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寒山拾得さんのコメント: 点数順

★4アンネの日記(1959/米)本作が価値高いのはまず本物のアンネの隠れ家で撮影されたことだろう。相当セットが混じっているが、それでも感応させられる磁場が確かにある。 [review][投票(2)]
★4ヒーローショー(2010/日)井筒は何で素人で撮るのがこんなに上手いのだろう。練られたホンも上等でいいブラックジョーク満載。真夜中にクルマで仇を探すときの唱和「真っ黒クロスケ出ておいで」が好き。 [review][投票(2)]
★4キャット・ピープル(1942/米)全ては潔癖症のシモーヌ・シモンの幻覚かも知れないというニュアンスが素晴らしい。黒豹が好演。 [review][投票(2)]
★4雲ながるる果てに(1953/日)特攻映画の肝はその前夜の無礼講などんちゃん騒ぎにある、という物語手法を編み出した点だけでも本作は名作だ。高原駿雄朝霧鏡子が忘れ難い。 [review][投票(2)]
★4私はあなたのニグロではない(2016/米=仏=ベルギー=スイス)好漢ジェームズ・ボールドウィンの知的な弁論は鮮やかであり、本質を抉っている。彼を紹介したことで映画は役割を終えているだろう。不足感は読書で満たすべきものだ。 [review][投票(2)]
★4恋や恋なすな恋(1962/日)大川橋蔵発狂の舞いの件が箆棒に素晴らしく、陶然となった。『浪花の恋』のラストの拡大版であり、『妖刀物語』の舟遊び、『一乗寺』の決闘と並ぶ戦後吐夢屈指の傑作ショットだろう。他はどうでもいい。 [review][投票(2)]
★4弥太郎笠(1960/日)躁病体質な50年代やくざ映画の掉尾を飾るに相応しいハイテンション。灯篭の川柳「逢うて別れがなけりゃよい」、やたら恥じらう丘さとみ錦之助の啖呵切りながらの殺陣、ほとんど演り過ぎの千秋実。 [review][投票(2)]
★4血槍富士(1955/日)「ラプソディ・イン・ブルー」のリズムで奏でられる「海ゆかば」 [review][投票(2)]
★4レッド・ツェッペリン 狂熱のライブ(1976/米)ロバート・プラントの中世の剣士ごっととかジミー・ペイジの山登りとかの寸劇は、ツェッペリンの歌詞世界そのままでありいかにも薄っぺら。このバンドがなぜ愛されても尊敬はされないのかを如実に示している。 [review][投票(2)]
★4夜の蝶(1957/日)ブラックユーモアに微妙に振れる演出意図を両名優が的確に把握しているのが心地よく伝わってくる。 [review][投票(2)]
★4スプリング・ブレイカーズ(2012/米)コリンの狂ったアメリカ潜入記はここでも徹底している。何ちゅう自分探しだ。 [review][投票(2)]
★4妻(1953/日)女三界に家無しの詠嘆。「私、心なんてそんな重大に考えないわ」。 [review][投票(2)]
★4うたかたの戀(1936/仏)見事な視線劇。濁った視線の交換で混濁した世界をダニエル・ダリューの澄んだ瞳が浄化し裁断する。撮影編集も流麗。 [review][投票(2)]
★4不滅の女(1963/仏=伊=トルコ)マリエンバート』が変質狂的な移動撮影の映画だったのに対し、本作は変質狂的な編集の映画 [review][投票(2)]
★4愛しのタチアナ(1994/フィンランド=独)フィンランド横断、ヘルシンキからタリンへの渡航という地理の詳述に優れており、異邦人との交流は『希望のかなた』を予告している。 [review][投票(2)]
★4人生劇場 飛車角(1963/日)佐久間良子は幾ら絶叫芝居をしても爽やかさが微妙に残りベトつかず、この余裕が全編を支えている。お千代坊の本間千代子は本作から芸名を貰った訳ではない。これ以前に出演作があるからである。 [review][投票(2)]
★4亡霊怪猫屋敷(1958/日)現代篇が秀逸。『狂った一頁』以来の伝統を感じるし中田秀夫は随分頂いているに違いない。ラストも面白い。 [review][投票(2)]
★4さらば愛しき大地(1982/日)吐夢の『』、今井の『』と並べて茨城三大農村映画と呼びたい秀作。田村正毅はここでも素晴らしい。 [review][投票(2)]
★4グリード(1925/米)序盤のこの奇妙な面子の勢揃いは何なのだろう。すでにこんな凄い映画があるから淀川さんはデヴィッド・リンチなど余裕で許容範囲だったのだとよおく判る。 [review][投票(2)]
★4女囚701号 さそり(1972/日)死ぬ前に化けて出るお岩さんであり実に純日本的。日の丸をここまでコケにした映画は類例がなかろう。 [review][投票(2)]