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寒山拾得さんのコメント: 更新順

★3踏みはずした春(1958/日)保護司を描いて寺田信義左幸子は真面目で、清順はネタ扱いだっただろう。清順は恋愛を描いているが、左は保護司活動を讃えている。そういうすれ違いが見えてしまう処がある。 [review][投票]
★2最高殊勲夫人(1959/日)白坂の皮肉とはいつも通り反りが合わない。個人的な見処は美術とロケで、聖橋の下で市電と丸の内線が交差するなんて画はとてもいい。 [review][投票]
★5独立愚連隊西へ(1960/日)日中戦争北支ものの代表作。永年保存に値する傑作。アジアへ堂々輸出すべき戦争映画だ。邦画でそんな感想を抱かせる作品は残念ながらとても少ないのだが、本作は誉れある例外である。 [review][投票(2)]
★4くたばれ愚連隊(1960/日)極東観光の「淡路島を東洋のモナコに」はカジノそのものだが、和田浩次のホテルも同じ穴の貉ではないのだろうか。細川ちか子出ずっぱりの活躍で後期の代表作だろう。 [review][投票]
★3赤い蕾と白い花(1962/日)恋愛に関する饒舌とおせっかいから成る石坂洋次郎の特殊世界。そこでは驚くべきことに浜田光夫には性欲というものがないのだ。 [review][投票]
★4いれずみ突撃隊(1964/日)鷹立『従軍慰安婦』の前哨戦。三原葉子の「戦友」が泣かせる。こんなにいい歌だとは知らなかった。この歌を初めて聴いたように感じた。 [review][投票]
★4悪太郎伝 悪い星の下でも(1965/日)和泉雅子野川由美子で半分ずつという贅沢。話も色々突っ込んだもんだ。牛乳屋の顧客獲得合戦も面白く、詳述してほしかった。 [review][投票]
★4四畳半襖の裏張り(1973/日)後は何してもいいんだろと万歳事件まで語る神代に好感度大。このメディア利用はジョン・レノンと同時代のスタンスだ。 [review][投票]
★3告訴せず(1975/日)太占で小豆相場でモーテル買って左団扇という高度経済成長のコバン鮫商法の疑似体験 [review][投票]
★5狂った果実(1981/日)京一会館で観たなあと思い出が蘇った。アーケードの入口、スーパーの二階、脚のお悪い店長ともぎりの小母さん。スーパー改修と一緒になくなっちゃった。黒沢清特集では満員だったのに。 [review][投票(2)]
★3鬼龍院花子の生涯(1981/日)梶芽衣子が増村監督、若山主演で東映に持ち込んで日下部五朗に盗まれた企画。あれこれ不足感漂うが仙道敦子が可愛いから全部許される。 [review][投票]
★3軽井沢夫人(1982/日)室外ショットが小沼らしく、鮮やかな緑と眩暈の表現に持ち味が出ている。高田美和は『少女地獄』風に奇怪。ガス人間土屋はもっと活躍してほしかった。 [review][投票]
★3曖・昧・Me(1990/日)処女が重荷な女子高生という主題は当時流行ったものだ。本作はラストだけがいいという珍しい映画。要はホンがよくて演出が駄目なんだろう。 [review][投票]
★4ねじ式(1998/日)残念ながら安価な美術は作品の印象を薄めてしまったが、巨大予算でつげ映画は撮れないだろう。個人的には中村靖日主演で観たかったが浅野もいい。 [review][投票]
★1盲獣VS一寸法師(2001/日)本作からデジタル撮影導入とのことで、新技術と心中したような作品。冒頭からマスムラ『盲獣』が高級に観えること請け合いの貧弱なアングラポルノ。 [review][投票]
★3ユメ十夜(2006/日)原作の文章のほうが絵画的で面白すぎて映画は損しているが、色んな手法の展示会と思えば愉しめる。清水崇の3夜と清水厚の4話がいい(含原作のネタバレ)。 [review][投票(2)]
★2太陽(2015/日)ウィルスを語って5年後のリアルをまるで予言できていない。本作は5年後の現実から選ばれなかった。オーシマ『飼育』にも大敗だろう。 [review][投票(1)]
★3花筐 HANAGATAMI(2017/日)標榜された反戦映画としてはひ弱なものだ。日本浪漫派の檀一雄などこんなものだろう。 [review][投票(1)]
★4女醫絹代先生(1937/日)花形選手』『淑女は何を忘れたか』『奥様に知らすべからず』に本作と、1937年に松竹大船は傑作喜劇を連発している。盧溝橋事件に発狂した具合か。 [review][投票]
★3與太者と小町娘(1935/日)「与太者トリオ」のシリーズ第10作で気楽な喜劇。三井秀男はキートンのような岡村隆史のような魅力があり、磯野秋雄はヤンキー青年みたいだ。阿部正三郎は経歴半ばで戦死された俳優さんらしい。 [review][投票]