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週一本さんのお気に入りコメント(4/31)

オープニング・ナイト(1978/米)★5 まず、冒頭の事故シーンに度肝を抜かれるが、その後の中盤の幽霊譚も驚愕の見せ方。画面外からの唐突な運動をこれだけ巧妙に見せる技術がカサヴェテスにはあるのだ。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]
レヴェナント:蘇えりし者(2015/米)★5 6Kデジタル映像のクリアな美しさによるIMAX映画。 [review] (おーい粗茶)[投票(5)]
家族ゲーム(1983/日)★4 「日常」は「違和」により捏造され、「違和」は「普通」のものとして取り澄ましている。この違和を「全て終わってしまえばいいのに」の視点で炙り出せば、あらゆる事象が異様で醜悪な怪奇映画に。まるで黒沢清の画面(影響受けてる?)。優作は「違和の人」ということも再確認。 [review] (DSCH)[投票(3)]
ブレードランナー 2049(2017/米=英=カナダ)★5 越えられない壁の物語。 [review] (おーい粗茶)[投票(12)]
ブレードランナー 2049(2017/米=英=カナダ)★4 前作の物語をほとんど覚えていなかったので「こんな話だったかなあ」と思いながら、いかにもSFっぽい設定や小道具の数々を眺めて楽しめた。確か前作も雰囲気だけを楽しんだ記憶があるので、まさに続編ともいえる。 [review] (シーチキン)[投票(2)]
ブレードランナー 2049(2017/米=英=カナダ)★3 ハリソンさんのあたふた、ドタバタ、ケーハクなニヤケ、それこそが街の片隅、裏側を駆けずり回り、這いずり回る人間デッカードの実存そのものだった。世界の命運や探求の問答とは無縁に刹那の生を走り抜けることの自由こそが肯定されたオリジナルの作劇が、スピルバーグA.I.』的に肥大化されることでむしろ矮小化。Kの造形は徹頭徹尾そのままであらざるを得ない悲哀へも愛嬌へも突きぬけず。 ()[投票(2)]
ブレードランナー 2049(2017/米=英=カナダ)★3 SFとしの驚きがない。前作のスタイルばかり意識して金縛りにあったように守勢にまわり、チャレンジ精神をなくした物語は予想どおりに進む。当然、謎解きやサスペンスの緊張感は薄れ、記憶、闘争、生命、愛、どれをとっても中途半端で主題として実を結ばず散漫な印象。 (ぽんしゅう)[投票(7)]
ブレードランナー 2049(2017/米=英=カナダ)★3 「人間性とは何か」をテーマっぽくした内向的で見せ場に乏しい作品。 [review] (G31)[投票(4)]
ブレードランナー 2049(2017/米=英=カナダ)★4 80年代コテコテ美術を景物映画の高雅な文体で模倣しようとする気の狂った開き直りである。あるべき什器の質感を求める彷徨は記憶をめぐるそれと重なり、悲劇的な気分を高める。 [review] (disjunctive)[投票(3)]
ブレードランナー 2049(2017/米=英=カナダ)★4 とても丁寧な作りで、続編としては申し分なし。でも、丁寧に作られれば作られるほど「コレジャナイ」感が増す。 [review] (甘崎庵)[投票(2)]
ブレードランナー 2049(2017/米=英=カナダ)★3 便所や座席が清潔なシネコンで観る映画って感じ。 (黒魔羅)[投票(5)]
バットマン・リターンズ(1992/米)★3 世界への呪詛は願望の裏返しだ。根っこの根っこでは愛されたい。しかし自分は愛されることのないフリークスだ、と決定的にとどめを刺された時の絶望。しかしその絶望は、安堵にも似ている。「獣達」それぞれの「帰郷」には胸を突かれる思いがする。やはりよく出来た作品ではないと思うが、殴り書きされた呪詛に寄せる慈しみはバートン随一。 (DSCH)[投票(3)]
ヘイル、シーザー!(2016/米)★4 1950年頃のハリウッド隆盛期に詳しければ、もっともっと楽しめるのだろうが、そうでなくても、心地よい映画愛が存分に楽しめる。 [review] (シーチキン)[投票(1)]
ヘイル、シーザー!(2016/米)★3 コーエン+ロジャー・ディーキンスとしては、中程度の出来、というか、いかにも肩の力を抜いてリラックスして作ったという感じがするが、しかし、映画ファンとしてはとても嬉しい映画への愛と侠気溢れる作品だ。 [review] (ゑぎ)[投票(4)]
ヘイル、シーザー!(2016/米)★4 ブローリンは平凡な市井人だしクルーニーは取り柄ない凡優でメインのストーリーは見所も無い。一方でテイタムスカヨハエーレンライクの挿話は冴えまくる。歴史的に赤狩りが否定された現在。コミュニズムの浸食を不気味に描いて新鮮。 (けにろん)[投票(3)]
彼らは生きていた(2018/英=ニュージーランド)★4 ジョン・ランボーの魂の叫びと同じことを100年前の市井の英国人が淡々と語る。不変の断絶に胸が詰まる。 (もーちゃん)[投票(1)]
イージー・ライダー(1969/米)★4 公開当時の年齢は、ピーター・フォンダ29歳、デニス・ホッパー33歳、ジャック・ニコルソン32歳。言われているほど「若者」でもない。若さに任せた一過性のムーヴメントとして捉えるには重すぎる。 [review] (緑雨)[投票(5)]
ノマドランド(2020/米)★4 幸せな人生なのか、不幸なのか、そんなこと簡単に決められないなと改めて思った。 [review] (緑雨)[投票(1)]
ノマドランド(2020/米)★5 冷たい外気から隔絶されたバン=繭の中で追憶の温もりに包まれ彼女は朽ちてこうとしている。経済変動が強いた生き方の変容やエコ回帰に耳を傾けても立つ地平が違う。手を差し伸べてくれる人にも黙して背を向けるだろう。断ち切ることができぬものがあるから。 (けにろん)[投票(1)]
私をくいとめて(2020/日)★4 一人芝居/独白劇と二人芝居/対話劇の中間変種。一人が複数の「役」を継起的に演じ分ける多重人格演技とは設計思想を異にし、『her 世界でひとつの彼女』や『スイス・アーミー・マン』と隣接する。よく小技の効いた小さき物語だが、主演者の魅力で堂々押し切るスタア映画としての王道感は大迫力だ。 (3819695)[投票(1)]