蟻にぶっかける小便

いやもう冒頭の馬車乗っ取りの手際の良さとか（馬車から切り離された御者、なんだよあれ最高すぎるだろ）どうやったらあんなに気持ちいい感じに馬車や銀行のゲートが爆破できるのかとか、もうルンルンで見ていたのだけど

革命？よせ！インテリが無知な小作人をけしかけてピカピカの机に坐ったのが革命、仲間はみんな死んじまった（指を口にあて）シィーッ革命の話はするな！

このドキッとする場面から物語に機微が現れ映画に本当の意味で引き込まれていった

「俺の国は家族だ」と言い放ったミランダ、図らずも革命に巻き込まれその家族も穴蔵で殺されしまい、胸の十字を投げ捨てる（マロリーがこれをちゃんと拾っておくのも憎い）その表情はもう冒頭で銀行襲撃に目を輝かせる男の顔とは違った

マロリーを撃った大佐を機関銃で始末し、ミランダが死体をそのまま視界から消えるまで撃ちに撃って掃き捨てていくシーンになれば、既にこちらの笑顔はすっかり消えて胸がいっぱいになった

バディムービーとしてもいいコンビが成立していると思う

「火を貸せ」がどんな意味かわかるだろう？わからないのか？火を貸すファン、微笑むジョン、美しく揚がる爆炎、凄くいい