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[コメント] 続 夕陽のガンマン 地獄の決斗(1966/伊)

全部、漏れなく面白いけど、3時間になってでもあのシーンは入れたかったのだろうな。
週一本

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







皆さんの言われる通り、墓場を疾駆するトゥーコ、4分にも及ばんとするあの場面。 隠された大金を探し回る卑しい男の画が、なんであんなに面白く感動的でさえあるのだろう?

そして映画の華とも言える絶体絶命を打ち破るシーンが大砲の着弾(宿屋)と死体を詰めた無人の馬車の登場(砂漠)なんて本当に痺れる演出。 しかも後者は墓の名前、金の在処を唯一「知る男」になり、いたぶられ殺されかかった男が「生かされる男」になるという、全く、見ているこっちはニヤニヤが止まらない。

そして劇中、多少冗長かなと思った橋の爆破シーンだが(橋の爆破自体はどえらい迫力だけど)、それでも酒びたりの鬱屈したあの大尉とのやり取りをレオーネが入れたのは、橋を守るために次々と命を失う兵士をみて「犬死だ」と呟かせ、瀕死の大尉に向かって「耳を澄ましておけ」と橋の爆破を告げた善玉を描き、戦争という時代と体制に生きる世間に対し、善玉悪玉卑劣漢3人、アウトロー3人が何者であるか、その矜持を示したのだと思う。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)KEI ゑぎ[*] 3819695[*] ぽんしゅう[*]

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