コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] J・エドガー(2011/米)

ディカプリオ。君はゆくのか、そんなにしてまで。
週一本

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







スクリーンに映りさえすれば薫るような魅力を醸し出すディカプリオが哀れみこそすれど全く魅力的には思えないアメリカ最大の嫌われ者を演じる。

権力に取り付かれた猜疑心と自己顕示欲の強い小太りな同性愛者の老人を演じている。あのディカプリオが…

そして、特殊メイクや監督の力もあるだろうが今回のディカプリオからは全くセクシャルな魅力を感じない。完全に押さえ込んでいる。演じきったと言っていいと思う。

役者としての天性をここまで抑制してもディカプリオは演じることにチャレンジした。

何が彼をそうさせるのか?自己の長所を殺してまで演じることに意味はあるのか?

しかし近年、彼のいくつかの役どころでは役者としての試みを感じる。

最近ではディカプリオというと口をへの字に曲げて目を真っ赤にした様な表情さえ思い出すくらいだ。

挑戦し続けるディカプリオがいつのまにか好きになっていた。

(評価:★5)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。