コメンテータ
ランキング
HELP

DSCHさんのお気に入りコメント(1/144)

スターリングラード(1993/独)★3 とにかく戦争の悲惨さを徹底的に描出する。映画としての体裁はほとんど破綻しているが、印象はかなり強烈だ。 (黒魔羅)[投票(1)]
デューン 砂の惑星PART2(2024/米)★3 フローレンス・ピューのモノローグで始まる。彼女は、皇帝−クリストファー・ウォーケンの娘。ティモシー・シャラメ−ポールの登場は、砂に顔を付けている象徴的なショットだ。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
ボーはおそれている(2023/米)★4 息子以外の男は怪物、私以外の女は穢れ。母なる証明。 [review] (Soul Driver)[投票(1)]
ニューオーダー(2020/メキシコ=仏)★4 冒頭のシーンチェンジの連続にはいささか面食らった。秩序が崩壊して起きる惨状は、暴動によるものであれ、武力鎮圧によるものであれ、変わらない、ということを言いたかったのだろう。 [review] (シーチキン)[投票(2)]
ニューオーダー(2020/メキシコ=仏)★3 ファーストカットは絵画(抽象画)。続いて短いショットのモンタージュが数ショット入る。暴動やテロの様子。緑のペンキが付いた裸の若い女性が真ん中にいるショットだとか。フラッシュフォワードかと思ったが、そうではなかった。観客の不安を煽る目的か。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]
ボーはおそれている(2023/米)★3 目眩くパラノイアな被虐ワールドが現出する序盤は有無を言わさぬ展開だが3章あたりから失速して終章ではグダグダになる。母親&童貞コンプレックスとのネタバレが直截に過ぎて底が知れる上に抗うことなく自我が消滅する様はアスターの正気さえ疑わせる。 (けにろん)[投票(1)]
ボーはおそれている(2023/米)★4 場がホアキン・フェニックス宅周辺に留まる序盤は「意思疎通不全」「治安最悪」「弱り目に祟り目」と面白三拍子が揃って特選喜劇の風格だが、帰省に出立するあたりから徐々に従来のアリ・アスター的想像力に収斂。頬杖をつく頻度も増してしまう。肥えても軽やかなホアキンの瞬発動作には花丸を進ぜたい。 (3819695)[投票(2)]
アイアン・スカイ(2012/フィンランド=独=豪)★4 参った。不謹慎を架空の絵にして見せることで、現実世界の不謹慎さを浮かび上がらせた。差別性が強く、あざけりも破壊的だが、真摯な絶望感を裏打ちにして知的な娯楽にしているので許容できる。視覚効果技術や美術設計は本格的で、どこかの本家筋以上である。 (ジェリー)[投票(2)]
ミークス・カットオフ(2010/米)★5 タイトルバックの絵に1845という数字が見える。まだ単発銃が主流の時代だ。冒頭は川を渡る場面。女たちは、籠などの荷物を持ってゆっくり歩く。牛と馬とロバも、川の中をゆっくり渡っていく。ロングショットなので、俳優の顔もよく分からない。5分くらい科白無し。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]
THE BATMAN ザ・バットマン(2022/米)★4 トランプ現象下で顕現した分断と個の孤絶に対して今一度融和と人の善意を問い直そうとの試み。キャラ総出の大構えな巨視感が一大クロニクル形成への予感を孕んで秀逸で、溜めに溜めたキャットウーマンとの別離の並走は良質のロマンティシズムの芳香さえ放つ。 (けにろん)[投票(1)]
ブルーベルベット(1986/米)★5 個人に内存する善と悪、醜と美を基に世界を一つ構築する。リンチの頭の中と言ってしまえばそれまでだが、このミステリアスな世界に私は私の内面も覗いてしまっている。。 [review] (週一本)[投票(3)]
仁義なき戦い 広島死闘編(1973/日)★3 被写体すら見えない暗い画面の、なんと斬新なことだろう。整った起承転結の流れを破壊し、ドキュメンタリー文体の映像化に挑戦した深作欣二が冴えに冴える。ドラマは終わらない。北大路欣也の捨て犬のように悲しい目が鑑賞後も残像としてやけに残る。 (ジェリー)[投票(1)]
ミッドサマー(2019/米=スウェーデン)★3 あるのは悪意のまなざしと美術センス。ホルガ村って実名の村があるってよ? こんな不適切な夏至祭イメージ動画を作っちゃって大丈夫なの?  [review] (おーい粗茶)[投票(4)]
TENET テネット(2020/米)★3 ブラナーが逆行をどう利してるのか不明で、主演コンビがやってることが自作自演の絵解きにしか見えない。ノーランはリアルな世界の軸が見えてないのでスパイ映画ってもガキのお遊びになる。そんなに逆回しがオモロイのか、よかったねとしか言えない。 (けにろん)[投票(9)]
TENET テネット(2020/米)★1 「心余りて言葉足らず」と在原業平は古今集序で評されたが、クリストファー・ノーランもあてはまる。彼の場合は、その「心」すら読みづらい。『インセプション』でやらかした同じ轍をまた踏んだ。オトコ気は買いたい。 (ジェリー)[投票(3)]
孤狼の血(2018/日)★4 組織暴力の突き詰めも、組織と個人の間に作用する緊張力も、徹底的に21世紀的アップデートを遂げたやくざ映画。組織暴力を警察の側から描き、かつ警察組織の骨肉までえぐるストーリーの目配りに震える。マキノ、山下、深作、鈴木、笠原らの先人も快哉を贈るだろう。 (ジェリー)[投票(1)]
仁義なき戦い(1973/日)★4 任侠から実録へと、不可逆の道を進んだ東映ヒストリーの里程標。鶴田、高倉、藤の映画に残存していた「父親」が綺麗に消え失せた。人の情けも消えた。よく見ると義理すら消え失せている。自分勝手と裏切こそが生存原理。生々しい戦後史ビジョン。 (ジェリー)[投票(2)]
仁義なき戦い(1973/日)★4 教科書に載らない日本史を描いた映画史に残る映画。ぜんぶ、信雄のせい。 [review] (ペペロンチーノ)[投票(4)]
ミークス・カットオフ(2010/米)★4 未来のために“開拓者”を選択した者たちが、彼らを導くはずの案内人が売りにした“豪気な権威”の崩壊に直面する。案内人に従うか否かを男たちは合議で決め、妻たちは黙ってそれに従う。男たちの迷いは妻たちの不安となって開拓者は猜疑の荒野の“彷徨者”と化す。 [review] (ぽんしゅう)[投票(1)]
ミークス・カットオフ(2010/米)★4 案内人の誤った価値判断や一行の不確実な予見を見抜くかのように、エミリーと先住民は通底しつつ、しかし双方が孤高に屹立している。この世界には確実なものなど存在せず、とどのつまり全責任を負うて自分で決めるしかない。幻想の無謬を打ち砕けとの提言。 (けにろん)[投票(1)]