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DSCHさんの人気コメント: 更新順(8/17)

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★4アウトレイジ ビヨンド(2012/日)めんどくせえ、という倦怠からこそ真に苛烈な暴力が生まれる、という表現の元祖が誰か知らないが、北野武が元祖なのではと思わせる達成。いつでもその空虚の表現は巧かったけど、その逆ベクトルのキャラクターは面白いと思った試しがなかったところ、片岡=小日向の造形が異常に素晴らしい。悪徳刑事、という枠を超えた巨大な禍々しさがある。 [review]おーい粗茶, 3819695, ぽんしゅう, けにろん[投票(4)]
★2ドライヴ(2011/米)寡黙でカッコイイ、というよりもボーッとして愚鈍にすら見えるゴスリングに絶句。キャラのみならず彼を切り取るスローモーションや編集がまずい。で、こういう類型的キャラへの脱臼的批評性がある訳でもなく正攻法なのが苦しい。何度も街を俯瞰で撮りながら「街」を全く描けていないのもみみっちく、ジャンル的に致命的と思う。パールマンも不憫だが「マリガンは俺の嫁」的な戯言は一つ、弄しておきたい。かわいい。3819695, jollyjoker[投票(2)]
★3ダークナイト ライジング(2012/米=英)ゴッサムが世界の縮図(ソドムとゴモラ)であったとして、また「善」が欺瞞の産物だとしても希望だけは捨ててはならない、という落とし所は娯楽作の終幕としては必然だろうけど、世界への「呪い」と善悪の相対化を完璧な均衡で描いた前作との比較においては「妥協の産物」感を抑えられず。「希望」を意識してか、ジョーカーを中心としたブラックホールのような闇描写は影を潜め、明るいが、どこか現代に即さぬ白々しさが漂う。 [review]おーい粗茶, MSRkb, ゑぎ, ロープブレークほか8 名[投票(8)]
★4冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(2009/香港=仏)アクションのギミックにこだわるだけでなく「記憶を喪った男に復讐の意味はあるのか?」というキャッチフレーズにもう少し目を向けてみる。「忘却は心を洗う石鹸なり」という言葉と、紛争・憎悪の螺旋、コステロの苦悩を重ねてみる。彼は本当は「忘れたい」のではないか? [review]3819695[投票(1)]
★5チャップリンの 独裁者(1940/米)エンディングのBGMについて。そして全裸のチャーリー。 [review]けにろん, chokobo[投票(2)]
★4白いリボン(2009/独=オーストリア=仏=伊)「世界のこわれかた」。 [review]jollyjoker, chokobo, けにろん[投票(3)]
★3マチェーテ(2010/米)「メキシコ人を舐めるな!」の啖呵一点張りを、バンデラス的セレブでなく岩から削りだしたようなトレホのマイナーかつ絶対的な攻撃性をまとったラテン風貌とざらついた土臭い佇まいの迫力に代表させる的確。ちぎっては飛ばされる悪役陣のバタ臭い風体も確信犯で大いにハマってるし、ミシェルの格好よさにはグゥの音も出ない。こいつは逝けるかもしれないと思ったがそうは問屋がおろさないのがロドリゲス・・・嗚呼。 [review]プロキオン14, わっこ, IN4MATION, MSRkbほか7 名[投票(7)]
★3アイズ ワイド シャット(1999/米)稀に見る急降下右肩下がり。先生、ごめんなさい。 [review]さなぎ, ダリア[投票(2)]
★5今宵、フィッツジェラルド劇場で(2006/米)生とか死とか、何か「神」らしきものにしっかり首根っこを掴まれながらも、達観とか明鏡止水みたいな言葉ではしっくり来ず、もとより諦観や虚無では決してない、影を知るヒトでなければ決して感受できない幸福の境地。それをジジ臭い説教でなくバッドジョークと優しさでカマしてくる粋の極み。頑張ろうぜとか言わないし。猥歌をキメてドヤ顔するハレルソンライリーに涙が止まらない。 [review]3819695, けにろん, 寒山, セント[投票(4)]
★4ミッション:8ミニッツ(2011/米)大義とシステム(=運命=source code)のために死んでからも繰り返し殺される命。これに反駁し世界を変えるのは「システム」の綻びであるところの「人間性」であるという王道。加えて「世界はどのようにでも在ることが出来る」という世界の「自由」と「可能性」への信頼があたたかくてうるおうし、エンタメで語ってくれるのが嬉しい。「時よ止まれ、お前は美しい」。 [review]ぽんしゅう[投票(1)]
★3裸のランチ(1991/英=カナダ=日)クローネンバーグの「やってやるぜ」感が作為的で乗れない。最終的には天然で撮ってると思しきリンチとの格の違いはここだと思う。ハナシはいいから画だけ見とけとか言われても無理なのだが、ラストシーンの寒々した、かつ虚ろな絶望の風景には垂涎。クローネンバーグの曇天にはショアがよく似合う。近作の画の旨味の萌芽。けにろん[投票(1)]
★4フィフス・エレメント(1997/米=仏)オールドマンホルムのちょこまかしみじみ可愛らしい働きに心が疼く。ブライオン・ジェームズのフィーチャーも泣ける。ウィリスはいつもの愛嬌たっぷりの強いおじさん(××××)で、私にとってこれは「愉しいおじさん映画(お座敷遊び系)」。人選とイジリの趣味がいい(個人的感覚)。更にベッソンが真性のB野郎であることを告白してくれたら和解するしかない(結局コレもフェイクなら私は泣きますが)。 [review]けにろん[投票(1)]
★2エイリアン4(1997/米)エイリアン、融合者、無機体、小人、巨人、新種。「異(い)なる者ら」が奏でるグロテスクでエロティックな「生命」に関する交響曲・・・になってないっ!ジュネ君、中途半端。良き題材を前にしながら、「エイリアン」の商業的要請にビビりましたね?変態はそりゃビビっちゃいけません。リンチが撮ったらどうなるか若干興味有り。 [review]緑雨[投票(1)]
★3シンデレラ(1950/米)一部価値観が前時代的。王子が空気、というか只の面食い野郎ではないか、という致命的違和感が拭えない。継母の外道振りもやり口が姑息でみみっちく、魔王の名を冠する猫で補完するなど、造形に弱さが。その辺は原作の所為にして、即日舞踏会をゴリ押す国王(これって暴君よね)のデタラメ剣術(剛剣)や、太閤とトランポリンで戯れるナンセンス、ネズミなどマイノリティへの情愛が屹立するのがディズニーらしさ。ゑぎ[投票(1)]
★4カーズ(2006/米)車の擬人化はお子様商業への迎合かと思ったが、人生の機微を「スピード」で語るための必然と分かり、全て腹に落ちた。共に生きること、恋、チームプレー。時代に取り残されること、追い付き追い越すこと。戦うこと。落伍。それはつまり、同じ速度を走ること、或いは走らないこと。終盤では、全ての「走る」アクションが酸いも甘いも含んだ感動に昇華するラセターマジック。 「君はどんな速度を生きている?」 [review]Orpheus[投票(1)]
★3エリジウム(2013/米)デイモンコプリーのド突き合いへの収斂は「革命」の活劇を矮小化した一方、政治+福祉+技術配分の偏りが生んだ「歪んだ結晶」の衝突としてグロテスクな見応えあり。強化骨格を着用型でなく生身に埋め込む「半人」感、無菌的CGに対峙する血と錆と埃、混沌を強引にヒューマンで締める手塚的センスも嬉しい。が、フェイクドキュメンタリを採用出来なかったことで状況説明の甘さが露呈。テーマ群が未消化で勿体ない。 [review]3819695, HAL9000, 死ぬまでシネマ, Orpheusほか6 名[投票(6)]
★4哀しき獣(2010/韓国)延吉(中国)の朝鮮族街と、密入国の窓口となる韓国の場末では、殆ど街の色に違いはない。その近接感に関わらず、濃い「遠くに来ちまった」感。それは後戻りできない物語を高速カット割で煽って運び去るスタイルが的確な上、朝鮮族による、「民族/国家」の近いようで遠い、憎悪と羨望の微妙な距離認識を正確に演出に投影しているからだ。その距離のゼロ化=越境・接近が喰らい合いに至るしかない悲劇。凍えて飢えた画面も◯。 [review]緑雨, 3819695, けにろん, 赤い戦車ほか5 名[投票(5)]
★3カイロの紫のバラ(1985/米)あいまいになった虚実の往還、特にその「還」の部分を苦く切なく、しかし力強く描いた『ビューティフルドリーマー』(押井守)が横綱の高みと深みだとしたら、これは前頭三枚目くらいではなかろうか(適当)。現実がこっそり牙を剥き続ける一本調子がけっこうしんどい。ファローの造形も、サマンサ・モートン(『ギター弾きの恋』)の超絶的造形の背後に霞んで見える。 [review]ゑぎ[投票(1)]
★3ガントレット(1977/米)お菓子食べながらキャッキャ騒いで観る映画と思ったら、予想外に真顔、というか作家映画。偏執的な銃弾量。思考停止状態で撃ちまくる警官達は全体主義のゾンビのようで、笑いがいつしかおぞましさに変質する(過剰さの匙加減が巧い)。その中で貫かれるベタなロマンティックに信念が熱く滾る。熱いけど粗い。評価が難しい。 [review]山ちゃん, 3819695, jollyjoker, けにろんほか5 名[投票(5)]
★2ロード・トゥ・パーディション(2002/米)胡散臭い。及び腰。うッすい「重厚感」。ダーティを貫いてこその悲劇とか特異な美しさを提示すべきでしょう。父子関係の特異な突き詰めなら『キック・アス』を観て卒倒する方が有意義と思う。ハンクスニューマンロウの顔面にもそこはかとなく嘘くささが漂い、画ヅラどうこうを語りたくないのに、撮影の「重厚感」がこれまた嘘くさくて苛立たしい。個々の問題ではなく、一貫した本気の統制力を感じられない映画。ナム太郎, ぽんしゅう[投票(2)]