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[コメント] スペース カウボーイ(2000/米)

映画にとって、「本当らしいことは少しも重要ではない」ということを教えてくれる(けしからぬ宇宙空間の音の扱い。だがそれがいい)。もちろん別の映画の使命があることも承知だが、これは純粋に愉しい映画。死に伍するにあたりユーモアを持ち出す映画に弱い私は、晴れやかな表情で憎まれ口を叩き合うクソジジイどもに憧憬を禁じ得ない。信頼の裏返しであり、年輪の証であり、悟りである。
DSCH

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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加齢ギャグは鉄板ながら冴え渡っており、えげつなく濃い顔面で「遠心力でシワが・・・」などとやるものだからとても愉しい。 冒頭のロングショットやアクロバット飛行の遊びなど、良いショットが結構あるが、私はシャトル搭乗前、マーシャに向けてのトミー・リーのおふざけと笑顔が良いと思う。ウェットにせず、ほとんど清々しさすら感じさせるラストも良い。登場時は頑なで岩みたいな印象で見せるマーシャがだんだん可愛く見えてくるのもすごい。あと、クロムウェルというキャスティングが個人的に嬉しい。

スターウォーズ』ほど突き抜けない娯楽SFとしては、宇宙空間でありながらとても騒々しい効果音作りで、リアルを度外視して活劇に注力しようというスタンスが明確で潔い。しかし、この点では、当初は無音志向ながら、終盤でリアルな音演出をかなぐり捨て、生命と活力の象徴として「音の洪水」を演出する『ゼロ・グラビティ』のコンセプトの熱さには劣ると思う。

(評価:★4)

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