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[コメント] ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー(2018/米)

まあ「見えている地雷」感はあるが、ロン・ハワードL・カスダンかつハレルソン先生に加えてチューイなのだから「もしかするともしかするかも」という淡い期待を見事に打ち砕いてくれる。チューイとの軽口塗れの痛快ゴキゲン+ギャング+ポップコーン映画という夢は露と消えた。味付けスカスカで活劇・ユーモアは二流、看過できないご都合設定、と映画勘は相当に悪い。主役は負け戦感を挽回出来ず。
DSCH

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ネット評では、実際に見てみると無難という評が多いのだが、解せぬ。無難以前の演出の悪さが看過できない。

終盤に赤くて黒いアイツが登場したところで、誰か喜ぶ人がおるのでしょうか(いたらごめんなさい)。ボバ・フェットのスピンオフがあるとのことなので、ジャバのシンジケートとキーラ&サイボーグ・モールのシンジケートの対立に絡めてコレの続編とするつもりなのでしょうが、この出来から続編というのはとてもじゃないが期待出来ない。

エアエンライクは演技に全く余裕がなく、チャーミングさやユーモアの点でハリソン・フォードの足元に及ばず、彼の偉大さが逆に浮き彫りになってしまう。まだ若く、裏に熱いものがあるという設定だとしても、何か暗いんですよ。自信がないように見えるんです。それもメタな意味で。負け戦感を覆せていないんです。

キャラクタが全く活かせていない。わたしとしては特に、ハレルソン先生のキャラが思ったより余裕も覇気もなく辛気臭かったのがしょっぱい。ここで先生に求められたのは『ゾンビランド』のゴキゲンで無敵な感じとハンとの濃密な師弟関係であって、キャストイメージからのミスリードという意図が仮にあったとしても、この反面教師的展開って誰も得をせんのでは、と。ブラスターくるくるの厨二っぽさが最終的なキャラに結びつかない。こんな奴からブラスター受け継いだなんて設定、嬉しくもなんともないですよ。大体、「俺たちうまくやってきたよな」とか言ってる時点で全然うまく行っておらず、キャラを彫り込む前に始末してお涙頂戴に突入する近作の怠惰が顕著なのだ。L3もっと引っ張れよと。『ローグワン』のドロイド並にいいキャラなんだから、頑張れよと。チューイとの漫才の面白さ、ちゃんと製作陣はわかってんのか、と。チューイは終局でただの荷物持ちになり下がってしまう。分かってないのだろう。この素材ならお約束をウェルメイドに釣瓶打ちにまとめて、笑い主体の王道でいく感じでいいんですよ。この監督と脚本家にしてこの有様はショックだった(息子ジョナサン・カスダンの方はダメダメみたいですが。)

アクションやシーンの繋ぎも悪く、閉塞的なのも痛い。ほとんど何が起こってるのかわからんかったし、エモーションはブツ切れ。カーチェイスのつまらなさなど驚きのレベル。さらに、主役級たるミレニアム・ファルコンのアクションの面白さって、適度な重量感と、何より言うこと聞かないじゃじゃ馬感なんですが、これ、全然ダメですね。EP7がピークだったのか。「銀河系最速のポンコツ」という素材の美味しさを理解していないらしい。

総じて痛恨の一作。

(評価:★2)

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