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[コメント] スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(2007/米)

「肉」「処刑台」の接写、過剰に丹念な残虐・暗黒のロンドン描写等「イメージの強要」により観る者の想像は阻害され、ステージ上で細部を補完しつつの筒井的・社会風刺的なブラックコメディとしての感興は「強要されるグロ」に霞んで消える。残るのは血の酩酊、シェークスピア的因果応報、罪と罰の暗黒のみ。映画的に丹念であればこそ縮こまる世界がある。イメージの伸びしろを残すことは時に大切なのだ。
DSCH

ミュージカルシーンのエモーション増幅作用も微妙。技法と題材と表現が微妙にかみ合っていない。もっと面白くなったはずなのだが・・・

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)3819695[*] ナム太郎[*] ina

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