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DSCHさんのコメント: 更新順

★2ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー(2018/米)まあ「見えている地雷」感はあるが、ロン・ハワードL・カスダンかつハレルソン先生に加えてチューイなのだから「もしかするともしかするかも」という淡い期待を見事に打ち砕いてくれる。チューイとの軽口塗れの痛快ゴキゲン+ギャング+ポップコーン映画という夢は露と消えた。味付けスカスカで活劇・ユーモアは二流、看過できないご都合設定、と映画勘は相当に悪い。主役は負け戦感を挽回出来ず。 [review][投票(6)]
★3デッドプール2(2018/米)散らかった筋もキャラも「風が吹いたら桶屋が儲かって、なんとなく、ジャスティス」的風情。「奇妙な正義」に寄与して、割と好きなのだが、純情パートがやはり愛嬌といっても邪魔だし、カオスのフリして尚予定調和だ。また前座かよ、の思いもあるし、茶番パートが多すぎる。運ちゃんが行って欲しくない方向に逝っちゃってしょんぼり。 [review][投票(1)]
★5犬ヶ島(2018/米)子どもや被虐者による世界の再構築を偏執的美術とアクションで物語るスタイルを自己トレースしつつも、オフビートに見せかけた裏の熱が最高値だ。それは劇伴や涙の圧倒的な質感でいや増し、棄てられた者の逆襲に寄せる情感は全盛期のティム・バートンを遂に凌ぐ。「出陣×出産」のシークエンス以降、涙が止まらなくなってしまった。久々の臨界突破。[投票(3)]
★3北陸代理戦争(1976/日)鬼面の御陣乗太鼓の異様な開幕。雪と血の予感。おお北陸じゃ、この本気に復讐劇を絡ませるなら相当だと身を乗り出したが、西村晃ハナ肇のマンガが過ぎて一貫せず食い合わせが悪い(面白いが)。この点、高橋洋子が徹底して映画を掌握している。主人公はほとんど彼女だろう。基本的に素朴なかわいさなのだが、見せ場で物凄い表情を見せる。まさに鬼面。 [review][投票(3)]
★2パーフェクト・ワールド(1993/米)イーストウッドだからと持ち上げると、却って失礼なくらい弛緩した映画だと思う。全ては御大の八方美人と逃げに起因。ローラ・ダーンを起用しながらこの有様なのも気に入らない。 [review][投票(3)]
★3デッドプール(2016/米)センターよりも脇で、素性素顔一切不明のゴキゲン外道という扱いの方がこのキャラは生きるのでは。外道振りが純情の裏返しである旨の開示が過ぎて、健全じゃんという印象を持ってしまった。『ダークナイト』『キック・アス』『スパイダーマン』あたりへの批評性も軽く、怪作になり損ねた感がある。運ちゃんとの絡みがタランティーノみたいだったり、体術主体の戦闘、メタ、パロディ、殺戮ギャグは割と好みなだけに残念。[投票(2)]
★4ゼロ・ダーク・サーティ(2012/米)誰かが与えられた「役割」の中で「ベストを尽くす」ことで、誰かが死ぬ。それがイスラムの自爆テロであるか、米の諜報作戦であるか、過ちであるか正しさであるかに関わらず。それが世界のシンプルな「機能」として終わらない様の残酷。何のための「ベスト」なのか。茫漠としてわからぬまま、何もかも間違っているような、正しいような・・・はっきりしているのは終わらない「機能」の正確さと個の隷従の悲劇のみ。 [review][投票(3)]
★4日本で一番悪い奴ら(2016/日)警察×S×シャブ×チャカ×金の錬金サイクルを快楽的リズムでサクサクと切り取る編集と劇伴。バブル期の増長を背景にして、仁義も大義もない軽薄のインフレーションとマッチする。これに対置される無常的長回し。この時代にこの手の実録をやる戦略と演出が噛み合っている。 [review][投票(1)]
★5百円の恋(2014/日)終盤の安藤サクラに「がんばれと応援したくなった」などと軽はずみに言うと、無言+三白眼の左フックで沈められそうだ。外部の視線と価値を求めず、内なる光のみで輝いている。こういう人が強くて美しいのだと思う。私は私の在り方で、このように在りたい。憧れる。 [review][投票(4)]
★4県警対組織暴力(1975/日)「県警vs組織暴力」ではなく「県警with組織暴力」といった手触りの開幕から次第に「vs」に至らしめるのは、「戦後的なるもの」を葬り去ろうとする「60年代」という「時代」。仁義も大義も時代の転換期に古びた言い訳と堕し、文太松方のブレた遠吠えは、「こんにちは赤ちゃん」の快哉にかき消される。ここでも男は時代に殺されたのである。 [review][投票(3)]
★2オブリビオン(2013/米)借り物の寄せ集め。表層的なところを撫でるだけで「全然分かってねえ」という印象を持った。記憶を扱うならもっとビショビショに切なくできるはず。これがSF愛だと言うならトレースじゃなく屍を超えるべき。タランティーノ先生の爪の垢でも煎じて飲むがよい。 [review][投票]
★4仁義の墓場(1975/日)戦後闇市秩序からの逸脱を完遂した怪物というより、逸脱を図りながら結局「戦後」に絡め取られてしまった濡れた仔犬といった手触り。これも、「こうあるしかなかった時代の人柱的青春」の点描として優れていると思う。哀しき命の無駄遣い。 [review][投票(4)]
★4セトウツミ(2016/日)臆病な二人、「流れ」と「沈殿」の映画。オモロいというよりも切ない、ほとんど恋愛映画。他愛ないような見た目と裏腹に引き締まった会話劇の機微と相まって、交わされ、外される視線の演出がとてもスリリングだが、ここまで切なくする必要があったのかとも思う。 [review][投票(4)]
★2ベイマックス(2014/米)「丁か半か、よござんすねぃ!」的賭場でヤーさんがプレステのコントローラーをピコピコやる時点でダメだこりゃと思った。速いだけでエモーションの乗らない、重量感のないアクション。そっち行っちゃうのかな主題のとっ散らかり。街の造詣の媚び。主人公のチートインフレと脇のウザさ。棒読みケアロボという良い素材も台無しで、明白な映画音痴に嘆息する。「こども向け娯楽映画」への侮りを感じる。[投票]
★4劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス(2014/フィンランド=仏)「そっ・・・それじゃ、何にも着てないみたいじゃないか!」これが本人にとってはギャグになってないというのがいい。大体においてレベルの高いギャグはそういうもので、この手の笑いに事欠かない。色彩担当は結構原作に寄せにいっているが、それでも改めて原点を紐解くと、トーベ・ヤンソン先生の偉大さがわかる。[投票(1)]
★5リメンバー・ミー(2017/米)ぼくを、わたしを、おぼえていてほしい。誰かが誰かであるために、必要な記憶。それは弱さでも強さでもあり。煩わしさであり喜びでもあり。つまり呪いであり、祝福であり。家族と人の陰と陽、その二面性が、「陽気でカラフルな死者の国」と「音楽」という絶好の二面的装置で語られる。死者と生者の間には、無数の「赦しのひとひら」が降り積もっている。そのマリーゴールド・オレンジ、記憶の温かさと切なさ。傑作。 [review][投票(2)]
★4長靴をはいた猫(1969/日)「カミュかお前は!」とツッコミを入れたくなる裁判シーンがまず傑作だ。ドタバタにあたたかく粋な知性をスパイスにするセンスは井上ひさし脚本の賜物だろう。「ロングショットでジャイアントスイング」など、ナンセンスアクションを斬新に切り取るアイデアが嬉しい。スタッフロール中の「ギャグ監修」に笑った(グッジョブ)。リアルタイム世代ではないが、往年の東映感もなんだか嬉しい。[投票]
★4シング(2016/米)ご来場の全ての生き物の皆様=出自、種に関わらず、生きとし生けるものの全てに、音楽の神はジャンルを超えて分け隔てなく微笑みかける。音楽は平等。全員優勝。ハレルヤ。(ギャグは平等じゃないのはナイショ) [review][投票]
★5キル・ビル(2003/米=日)突き抜けたバイオレンス・ファンタジーによるリアリズム批評の中に、強靭な芯が一本。深作も香港もアニメもマカロニも、全ては「情念」のために。なんか過激なギミック雑多にかき集めれば誰か喜んでくれるんじゃね?という浅薄さから程遠い、真摯な映画。求心力としての「情念」そのもの、ユマの澄んだ瞳に射抜かれる。こんなカッコいい映画だったのかと。 [review][投票(4)]
★3スター・ウォーズ 最後のジェダイ(2017/米)「シン・帝国の逆襲」または「私は如何にして心配することをやめて暗黒面を愛するようになったか」。自殺するスターウォーズ。ディストラクティヴなコンセプトはさもありなんとするスタンスだが、演出が死んでいて、いい映画にはなっていないと思う。演出だけで評価するなら★2レベル。 [review][投票(7)]