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[コメント] がんばれ!ベアーズ(1976/米)

「ベアーズもの」の原点とあれば観賞せざるを得まい。しかし、勝敗にこだわる必要はなくとも、「負けてもよい」という観点を試合に持ち込むことは、教育上よろしくないのではないだろうか?
田邉 晴彦

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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監督の心変わり(やる気になったり、スパルタになったり)の瞬間が演出がぼんやりしているせいで掴みづらい。結果、乗りづらい。ベアーズの面々は愛嬌があり、彼らの活躍をみているのは楽しい。しかし、何もグラウンドの中だけにストーリーを集約しなくともよいのではないだろうか?日本の少年野球にしろ米国のリトルリーグにせよ、子供たちにとっては「運動」「課外活動」の一環である。そりゃ、プロ目指してやっている子供はたくさんいるだろうけど、ベアーズの面々にそれはあてはまらない。ならば、学校いって、勉強して、喧嘩して、恋をして…ていう彼らの日常を描くことは、キャラクターの説明上あった方が効果的ではないだろうか?例えば、学校でいじめられている彼らがグランド上でいじめっこを観返すために頑張るとか。そういった描写はあったものの、全体的に台詞で処理されている上、割とさらっと描写されているのでその辺は大いに食い足りない。

結論。ジャンル映画の原点としては大いに意味のある作品であり、子役たちの愛嬌と溌剌さで楽しい観賞体験は得られるものの、個人的には心に残る作品ではなかったかな。

(評価:★3)

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