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[コメント] 青空のゆくえ(2005/日)

彼らの “青春のゆくえ” に幸多からんことを。
ありたかずひろ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







少し 真ん中あたりの20分ほど 私にはダレた印象の部分が続いたが、それ以外は

パーペキ(死語)の爽やかな映画。

ほとんど ノーマークの監督さん(シネスケの高評価がきっかけで鑑賞) だったの

だが、よくよく調べると なかなかの佳作だった 『天国はまだ遠く』 を鑑賞済み

だったことに気づき、ひとりで赤っ恥。

_

大人になっていくにつれ 少なからず 大切な人たちに かけるモノが “お金”や

“時間” に変わっていくコトを お互いが受け入れてしまう現実も多い中、彼らは

しっかりと “想い” を渡し合って ひと夏を越えていった。

その描写に素直に 胸を打たれて、幸せな鑑賞時間を過ごせたと思う。

_

また、特に感心したのは

クラスで どちらかというとアウトサイダーだった黒川芽以悠城早矢

役柄の “強い部分” をキッチリ見せたトコロ。

逆に キャプテンを務める森田彩華 幼馴染で主人公に遠慮の無い言動の

多部未華子 の役柄には ふと切なく 哀しいスポットを当ててみせる演出は、

上映時間 100分少々 クラスの映画では出色の出来だといえる。

前述の中だるみ を感じた部分以外が、ものすごく内容の濃い作品で 邦画では

紛れも無い秀作。

蛇足だが お気に入りのセリフは 森田扮する 速水の発する 「あほだ」

これほど上手な “あほだ” には まだ巡り合えてなかった。

_

さて、偶然(ホントに監督を知らなかった) 一緒に借りた 『ココニイルコト

は、どんな作品なのだろうか。頭と胸の中を 真っ白に塗りなおして鑑賞

するとしよう。

                         2010.7.11 鑑賞

(評価:★5)

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