[コメント] トイ・ストーリー3(2010/米)
プロダクションワークの素晴らしさ、コンセプトメイキングの巧みがシリーズを通してGOODなアニメーション
前作から12年が経ち、そして映画の中の世界も12年を経る。北の国から方式。このシリーズの最大評価はどこにあるか?それは何をおいてもプロダクションワークであるということにつきるだろう。前述の時間的事象を映画に語りこむという粋な仕掛け、ビッグベビーの残酷なキャラクターメイキングセンス、焼却炉の燃え立つ炎を前に、絶対絶命となるウッディ一行を背後から捉えるカメラのシリアスなショット。それは、凡百の実写映画を超える強度を持って感動に打ち震えさせる。ラストシーン、悪いクマさんをコンボイのグリルに縛り付けて走り去っていくという容赦なさも実に面白い。トイ・ストーリーシリーズは、甘い顔をしているが、その実大人のアニメーションだ。ラストシークェンス、アンディの物語は、シリーズを通して見てきているものにとって、何より胸に迫るシーンであった。これで続編が作られることはもうないであろうが、その完結編は何物にも変えがたい美しさを湛えている。
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