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[コメント] 東京家族(2012/日)

上映後、帰りのエレベーターで若い女性が「実家に帰りたくなった。」とつぶやいた。 この言葉だけでも、この映画が果たす意義は大きいと思った。
ガチャピン

東京物語が作られてちょうど60年。

60年前に比べて格段と技術も進歩した世の中になったが、人の心はいつの時代も変わらないものなんだなとしみじみ感じた。

若者が地方を離れて核家族化が加速し、地方の過疎化と高齢化は深刻だ。

田舎に両親を残し、都会で生活をする子供たち。

私もそのうちの一人で、話の一つ一つが我が身のことのように身につまされた。

将来、田舎に残った両親をどうするのか。誰が面倒見るのか。 そんなこと今考えても仕方ない、どうにかなるだろうと後回しにしてる自分がいる。

震災を無理に絡ませるのは何だかなーと無理があったけれど、それ以上に「これはあなたの物語です。」と言うとおり、心にぐっと来るものがあった。泣いた。

この映画を見て、田舎に暮らす両親や故郷のことを思い、これからを見つめ直す人が一人でもいれば、この映画の価値は十分大きいと思う。

(評価:★5)

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