この映画のように、陪審員に圧力をかける職業が本当にあるのだとしたら、怖ろしいようだな。犯罪が犯罪でなくなってしまう可能性が出てくるし、金のある者の方に、より有利に事が運ばれてしまう。

ジョン・キューザックが、得体の知れない男の役を好演。それからジーン・ハックマンはやはり良い。「陪審コンサルタント」という、信じられない職業を嬉々として演じているように見えた。ダスティン・ホフマンはちょっと印象が薄かったかな。

日本でも始まった裁判員制度。まさかとは思うが、こんな事に巻き込まれるのはイヤだな。新しい事象が起こると、必ずそれを悪用する奴が出てくるのは日本も同じ。（定額給付金詐欺然り、新型インフルエンザ詐欺然り）。裁判員制度だってこの映画のように、今後どのように悪用されるかも分からない。その辺の所はちゃんと想定されているんでしょうな。