[コメント] 戦場のアリア(2005/仏=独=英=ルーマニア)
アナの聖歌が敵味方無く、そしてクリスマスを祝わないユダヤ人の上にも降り注ぐ。
一人の人間としての兵士達の上に、ひとつの歌として。
このような史実は数多くみられたという。 音楽がもたらした力、というよりも平和でありたいと願う兵士達がよりどころにしたのが声を合わせて歌う歌だったのだ。
アナに扮するダイアン・クルーガーのクラシックな美貌が、雪の中でいっそう際立つ。
『ミッシェル・ヴァイヨン』では残念ながら「勝つために生まれた女」のコピーを全う出来たとは思えなかった。 彼女には押し出す強さよりも、華奢な身体に芯の強さを感じさせる役柄の方があっているようだ。
第二次大戦での同じような出来事を描いた『真夜中の戦場』は後味が悪く、 やるせない戦争を見せ付けられた。
この『戦場のアリア』はそこまでの追求はしていない。 語弊があるが「娯楽作品」として作られていると思う。
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