[コメント] 007 慰めの報酬(2008/英)
鑑賞後の一言 「肉体派産業スパイ」
冷戦終結後、各国の諜報機関は経済分野の情報収集に活路を求めたという。007も例外ではなかったらしい。かつての敵は、良くも悪くも、イデオロギーに裏打ちされ凛と筋の通った難物であった。しかし今回の敵は? どうひっくり返しても、欲に目のくらんだビジネスマン崩れにしか見えない。
国家の最高機密であった最先端技術の民間開放が進み、その結果、ドクターQは行き場を失った。最新機器を駆使するビジネスマンに相対するには、皮肉にも、肉弾戦を挑むのが一番手っ取り早かったようだ。
スティーヴン・セガールが主役を演じていても違和感の無い、アクション全開の本作品。ラストにやっと流れてきた定番ガンバレル・シーンが、「実はこの映画は007だったんです」と呟いていた。星3つ。
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