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赤い戦車さんの人気コメント: 更新順(1/29)

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★2TENET テネット(2020/米)順行と逆行運動を同画面に同居させて見たことない映像を作ろうとの意気は買う。問題はそれが1ショットで明快に撮られている画が無く、どのアクションシーンも端的に死ぬほど見づらい。ベトナムの洋上とロシアの戦場を並行して繋ぐシーケンスも場面の緊張を損ない、ただただトロさを増してるだけ。 [review]ジェリー, 緑雨, MSRkb, けにろんほか5 名[投票(5)]
★5ストップ・メイキング・センス(1984/米)思うにライブの醍醐味というのはステージ上の音楽家と同じ場・時を共有することで生まれる一体感を味わう幸福であり、それを別媒体の映画で表現するのはとても難しい。 [review]けにろん, , ゑぎ[投票(3)]
★4終身犯(1962/米)小鳥の孵化を(ジャンプカットや早回しを含めるとはいえ)1カットで見せること。廊下の奥から手前までの移動や会話シーン、手先の運動をなるべく1カットで捉えること。この「1カットで捉える」ということが最も重要なのだ。1カットのアクションが持続を生み、持続こそが感動を生みだす。この年代の職人監督たちはその重要性を教えてくれる。マカロン[投票(1)]
★4日本侠客伝(1964/日)何も目立ったことをしていないのに、いつの間にか夢中になり食い入るように画面を見つめている。このマキノ雅弘の透明感は最早ハワード・ホークスの域に到達している。高倉健を囲む役者陣のまた豪勢なこと!ジェリー[投票(1)]
★4フラワーズ・オブ・シャンハイ(1998/日=台湾)外貨欲しいです臭が若干漂うも、やはり画面は圧倒的。照明が実にしっとりと、また豊かに妓楼の女たちの衣装を濡らしている。何より全編室内撮影というのが野心的だ。フレーム内外や画面奥・手前・左右への人物の動きを操作することで変化をもたらす巧みな手腕。この監督の実力は抜きん出ているし、1作ごとにスタイルを発展させていくのが頼もしい。ジェリー[投票(1)]
★2アーミー・オブ・ザ・デッド(2021/米)ゾンビ版の『戦略大作戦』を期待したが、とにかく長くて盛り上がらん。計画段階でわくわくさせてなんぼじゃないのか、こういうのは。せめて3分の2程度削ってほしい。真田広之にアクションをさせないとは・・・無駄遣いにもほどがあるだろう。劇中で流れるドアーズのカバーは感心する出来。ひゅうちゃん[投票(1)]
★4逃走迷路(1942/米)3.5。あまりヒッチ好みとはいえない女優だが、むしろ女優を取り巻く人物描写が曖昧でその点の方が弱い。主人公も愛国か恋愛かで位置づけが明確でないし、悪役も最後に翻意をしてしまう。一方で冒頭のどす黒い煙が右から流れてくるショットの不穏さや橋からの飛び降りショットの驚き、パーティ会場での包囲、映画館のスクリーンの利用法、そして勿論クライマックスなど、冴えたカットが多数あるのも事実で嫌いな作品ではない。 [review]モノリス砥石[投票(1)]
★4エドワード・ヤンの恋愛時代(1994/台湾)とにかく、フレーム内外への人物の出し入れが巧く、一時も画面の緊張を途切れさせない。それにしてもこのエレベーターの使い方には参るわけで、この怪物的演出力の持ち主が僅か5本しか長編を遺せなかった事に世の中の不公平さを感じてならない。ゑぎ[投票(1)]
★3“それ”がいる森(2022/日)中田秀夫の復活を願って幾星霜。未確認生物の造型はあれでいいと思う。ホラーとして弱さを感じるのは、例えば犠牲者の殺し方がワンパターン過ぎる部分や、そもそもの「森」に全く不気味さを感じない所。これではその辺の林で撮ったように見えるではないか。場面転換も「それ」との格闘の最中に別の場所に移動したりと、編集担当のリズム感を疑ってしまう。おーい粗茶[投票(1)]
★4コンジアム(2018/韓国)youtuberVS韓国最恐心霊スポットという企画が秀逸。資金力があるのでドローン、GOPRO、広角カメラ等各種機材が揃っているのが上手い。POVホラーは元々カメラも少なく照明機材もしょぼい低予算な状況を逆手に取って生まれたもの。そこにアップや空撮、固定ロング迄導入したのはジャンルの可能性を広げたと思う。この手のホラーでは『VHS ネクストレベル』のギャレス・エヴァンス編に匹敵する怖さ。DSCH[投票(1)]
★4ぼくの小さな恋人たち(1974/仏)アルメンドロスの撮影を観ているだけでも楽しい。そこに視線の交錯や横移動ショットなど映画性が充満している場面が次々と出てくるのだからたまらない。エロの触感的な描き方も良い。けにろん[投票(1)]
★4不安は魂を食いつくす(1974/独)ダグラス・サークから本作を経由してカウリスマキへ向かう線。一見ルーズそうに見えて、照明・視線の動きなどよく演出されている。さりげなくポップな色彩が盛り込まれていて眼を愉しませる。ただし、主演2人はちっとも映画的な顔に見えてこない。けにろん[投票(1)]
★4アラビアのロレンス(1962/米)後半部の歪みが大好きだ。ただの成功&没落譚にしなかったことが作品に深みを与えている。人が点になるほどの超ロングショットや圧倒的スケールのモブシーンには否が応でも興奮させられる。加えてピーター・オトゥールの名演。そしてモーリス・ジャールの雄大なるテーマ曲。緑雨, けにろん[投票(2)]
★4荒野のストレンジャー(1972/米)特異なルックを志向する事はそれだけで強みになる。赤ペンキと炎に包まれた街は文字通り地獄のようだ。また、小人も含め住人全員に陰りがある=根っからの善人がいないのも厳格かつスリリング。いささか乱暴な繋げ方になるが、私は『ドッグヴィル』のような印象を持った。モノリス砥石, DSCH, 3819695, ゑぎほか5 名[投票(5)]
★3アーティスト(2011/仏)21世紀に作られたサイレント映画として「新しい何か」を期待すると、当時に比べて更新されている点はカメラワークと音響ぐらいしかなく、失望するだろう。現代最高レベルのモノクロ画面が作品の質を随分上げている。けにろん, chokobo[投票(2)]
★3トリコロール/青の愛(1993/仏)「青」はジュリーの得た自由であると共に、死んだ夫が獲得し得た自由でもあるのだろう。それにしてもやはりジュリエット・ビノシュは苦手な女優だ。KEI[投票(1)]
★4書かれた顔(1995/日=スイス)レナート・ベルタによって捉えられた歌舞伎はその舞踏性がより増しているように見える。お台場で踊る大野一雄と劇中劇の船上の坂東玉三郎との、本来繋がらないはずの虚構的切り返し、そしてその夢を見ているかのような時間の使い方。ダニエル・シュミットらしい陶酔感の心地よさ。傑作。けにろん[投票(1)]
★4三悪人(1926/米)「超」スペクタクルとでも言ってみたくなる土地争奪レースの情景はもはや神話の領域。というよりこの映画の三悪人自体が神話。逆光の中、稜線の向こうへと消えてゆく三人の背中。このイメージに類似したショットを持つ映画が一体いくつあるだろうか。火事や上述の場面のド迫力と、キスシーンや入浴シーンなど美しく繊細なユーモアをも併せ持つ。フォードの度量は途方もなく大きい。ぽんしゅう[投票(1)]
★4EO イーオー(2022/ポーランド=伊)傑作。齢80にしてなんという荒々しさか。端正なフィクスと縦横無尽なドローン空撮、魚眼レンズ、逆再生、スローモーション等の組み合わせで生み出されるトリップ感とダイナミズム。頻出する回転運動はやがて円環の煉獄となり閉ざされるだろう。中盤の風力発電機を捉えたドローン映像は、ドローン空撮史に残るのではないか。 [review]けにろん, ぽんしゅう, ゑぎ[投票(3)]
★5サンライズ(1927/米)各場面、各ショットにおける忘れがたい細部の突出。路面電車、遊園地、教会、写真屋、床屋、湖での殺人、月夜の密会、霧、光と影。今後これらを映画で見かける度に『サンライズ』を想起せねばならん。サイレントの極致。けにろん, ぽんしゅう, ゑぎ[投票(3)]