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[コメント] ゼロ・グラビティ(2013/米)

純粋な"何か"を引き出してくれた作品。
炭酸飲料

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







でもその"何か"が一口で言い表せない。

1つは、「映画館で、3Dで鑑賞する」という意義をドスンと目の前に提示されたこと。 それは、まったく新しい概念ではない。迫力と、音響、そして画。いわゆる臨場感。 昔から言われていることだった。 しかし昨今、大型テレビも、サウンドシステムも比較的安価で手に入る時代となり、 映画館と自宅鑑賞の差が埋まりかけていた。・・・と錯覚してたんだな。 全然違うよ。鑑賞後、近くにいたカップルも、いかにも映画好きそうな団塊のおっちゃんも、口を揃えて言ってた。「コレは映画館だね」と。 これってすごく大事な感情だ。 「面白かったなー、よし、ブルーレイ出たら買ってもう一度見よう」じゃないんだよ。 きっと買うだろう。でも、もう味わえないんだよ、この臨場感。 劇場じゃないと。さらに言えば、2度目はないんだよ。劇場でも。 この作品は2度見ても無駄だ。それほどに純粋な映画だ。 逆に言えば「他に何もない映画」だ。 だからこの映画を見て面白くないと思った人を否定する気にもならなければ、 魅力を言葉でお伝えしようなんて気にもならない。 なら何故お前はこの文章を書いているのかと問われれば、そりゃ興奮しているからですよ。これ後々自分で読んだら後悔するパターンです。

見れば全て伝わるはずだ。90分程度なんだから苦じゃないはずだ。

この興奮はもう2度と味わえない。この作品からは。 だからこそ次の映画を求めて劇場へ向かう。

純粋無欠なアトラクション・ムービーであり、素晴らしい商業映画だと思う。

最初に「1つは〜」なんて言ってたもんだから、もう1つ2つくらい提示したい気持ちがあったんだけどね。演出やカメラワークの技術がスゲーだの、語ろうと思ったけども、疲れてるのでやめます。「90分だから苦じゃない」とか言ったけど、ごめんこれ疲れますよ。ハンパな3時間映画観るより疲れましたよ。

まあしかしあえて"コレ"を引き出してくれた、と言うなら、これでしょう。つまり。

「GRAVITY」バンッ

ハァアァーー♪ アーーアーーアーーーー♪ ハァアアーー♪ アーーアーーーーー♪ (ED曲)

これ絶対後々自分で読んだら後悔するパターンです。

(評価:★5)

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