岡本喜八「赤毛」の後に続けて観たＤＶＤ。 夜も深くなり、気楽な映画をと思って観ていたのだが、 正直つらい。 麻生久美子さんが好きだったので借りたというの もあるのだが、あまり綺麗に撮っている感じはしない。 醤油のＣＭのほうがマシだ。

脱力系ギャグ？をふんだんに取り入れた、というより、 それだけで２時間を繋いだような映画。これが悉く 笑えない。しかし、仮に笑えたとしても、これが映画 と呼べるのだろうか？？こんなものが。これは深夜番組 ではないか。麻生久美子を愛でるための映画、いや 映像。

「血と砂」や「赤毛」など、岡本喜八を立て続けに 観た後だったこともあり、殊更思ってしまう。 この映画の言わんとするところはなんだ？観客をどうさせたい んだ？ 喜八は映画だった。まさに映画だった。そのあとで 本作…三木何とか氏は、映画ではない、という結論で今夜 は就寝だ。

ちなみに、以前転々を観たが、転々はまだ良かった。

ということで採点。 映画に必ずしもメッセージ性はいらないのかもしれないが、 ふざけているだけの映画は嫌いだ。いや、ふざけていても、 それが楽しければ意味はある。この映画はふざけているのに つまらん。救いようがない。よって採点は、基本点★なし、 とし、加点として麻生久美子が素敵なので＋★１、くだ らない映画が世にあっても良いだろうと思い返し＋★０．５、 四捨五入して★２。