[コメント] シャッターアイランド(2010/米)
あれ?みんな点が低いけど、めちゃくちゃ面白くなかった?単に「あ、そういうことだったのね」的なナイトシャマランの亜流を作って満足するようなスコセッシじゃないと思うんだけど。どっちの立場から見てもそれなりに説明出来るのが面白いところ。
2010.4.13 TOHOシネマズ梅田で鑑賞。シアター1の席J-35は、横に人がいなければベストポジションと言ってもいいかもしれない。
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とある精神病患者収容島で失踪した女性患者の行方を探るためにやってきた刑事ディカプリオとその相棒。彼らが事件の真相を探れば探るほどたくさんの謎に包まれて...というお話。
これ以上説明をしてしまうと、ものすごいネタバレになってしまうので非常に説明の難しい映画である。
ただ、「『あっ、そういうことだったのね』的なびっくりを仕掛けるナイトシャマラン型の映画なんだな」と簡単に表層だけ拾ってしまうとたいして面白くないのだが、「いや、実は反対側から見ても説明が付くんだよね、でもあの時のあの態度は...」なんて深読みしだすと非常に面白いのである。
なんども断片的に挿入される、ナチスのユダヤ人強制収容所の光景。施設を牛耳るユダヤ人コンビ、正常なのか狂気なのか表裏一体の患者たち。
ごく簡単に飛びつける結論にしたがって解釈すると、最後のシーンがいまいち釈然としないし、キーになる場所やモノが写っていても、ただ単に写っているだけで何の意味もなかったりするかもしれないので、目を皿のようにしながら見ると楽しい映画だと思う。
マーティン・スコセッシが、人の二番煎じをやってそれで収まる映画監督だとは思わないんだよな。
あと、羊たちの沈黙でバッファロー・ビルを演じていた男優が、今回の映画では警備主任をやっている。これは「エグゼクティブ・ディシジョン」におけるスティーブン・セガール的なひっかけ配役でなかなか面白い。
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