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[コメント] 20世紀少年<最終章> ぼくらの旗(2009/日)

豪華キャストは楽しいが、脳内妄想垂れ流しで、だらだらと退屈な映画。突っ込みどころばかりが目についてしまう。
サイモン64

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







2009.9.12 新居浜TOHOプレックスで鑑賞。どうしてTOHOシネマズ系なのに、この映画館では「鷹の爪団マナームービー」が上演されないのだ? 一つ空いた隣に身長180cm位の挙動不審な男が座っていて、コーヒーを5分くらい混ぜ続けていたり、上映中に二回も立ち上がって戻ってきたりと、なかなか気持ち悪かった。 Lサイズのポップコーンは食いでがあり、結構最後まで持ちこたえて経済的であった。食い終わって中身が空いた容器を頭にかぶりたかったが、それは自粛した。

〜〜〜

だらだらと続いてきた本作もいよいよ最終章である。いままで広げてきた風呂敷を畳み、クライマックス全開のハズだが、なんというか間延びしすぎてきてすごく退屈だった。

石橋蓮司などベテラン俳優たちの演技はなるほどと思える存在感があるが、主役級であるカンナを演じた平愛梨は余りに演技力不足な感じが否めず、ここは非常に残念なところだった。レジスタンス組織を率いる女リーダーとしてあるべき肉体と立ち居振る舞いはどうあるべきなのかという考察が、俳優・演出サイド共に欠落しているのではないかと思う。美人なんだけどねー。

静かな台詞で埋められた長いシーンが、かなりゆったりと構成されているのに、長蛇の列になっているワクチンはどうやって行き渡らせたのか肝心な部分は説明不足だったり、残り12時間のカウントダウンが突然30分になるという、自分がなにか勘違いしているのではと思えるほど異常に時間の経過の早いシーンがあったりテンポが妙なのである。途中あまりに退屈になって眠ってしまい、自分のいびきで起きたほどだ。

二足歩行巨大ロボにしても、あそこまで足の軸が離れてたら二足歩行は絶対ムリだろうなと思わせる造りだったり、ボタンは別に三人で押す必要ないだろとか思ったり、あれほど厳しい秘密警察がどうしてまた野外コンサートの準備は放置しているのかとか、潜伏期間12時間だったはずのウィルスがどうしてまた即効性の出血ウィルスになってるのかとか、つっこみどころが多すぎるのも難だ。

最後の最後に、バーチャル世界で落とし前付けてそれでどうなんの?という根本的な謎を残したまま物語は終わってしまい、ものすごくすっきりしないのであった。

私は原作を読んでいないが、この映画が原作通りの構成だとすれば、この原作は本当に面白かったのかと思ってしまった。

三部作の一作目を見てしまったので惰性で最後まで付き合ったが、豪華キャストの楽しさ意外には、あまり楽しめる部分がなかった。あと、華のないお笑いタレントをカメオ出演させると、映画の質が一気に低下するので止めた方がいいと思う。

(評価:★2)

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