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[コメント] ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009/日)

再構成されたストーリーと新キャラ登場で、さらに混迷の底に突き落とされた感もあるが、映画のできばえは「すばらしい」の一言。次回作に期待。
サイモン64

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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2009.7.2 梅田ブルク7で鑑賞。半期決算で忙しいにも関わらず、早く見たい一心で矢も楯もたまらず劇場へ。18:50の回はすごく混んでいたが、なぜかラッキーにも最後列の右から3番目の席が空いていた。

この日はほぼ満員の入りだったにもかかわらず、皆さんものすごく行儀の良い鑑賞態度で、全く気が散ることなく見ることができた。エンドロールで誰も帰らないってすごいよね。

〜〜〜

ヤシマ作戦で終わった前作「序」に続く今作「破」は、その後の四号機暴走を経てエヴァ壱号機覚醒までを描いている。ストーリー的には旧作ベースながら、設定の変更や新キャラ登場で物語をすっきりさせている。もっとも印象的なのは、主人公のシンジ君が若干前向きキャラなことで、それに呼応するかのようにレイやアスカの行動も変化していく。

監督自身になにか変化があったのだろうと思われるが、全体的にストーリーテリングの余裕を感じる作りである。CGで描かれた使徒が、あまりにCG的すぎるのが若干残念なくらいで、すばらしいできばえだ。

やはりこの物語はレイを通してゲンドウとシンジが織りなす、屈折したエディプスの物語なんだなと、ラスト付近で強く感じた。

ストーリーの再構成と、新キャラ登場にキャラ登場順序変更で、さらに混迷の淵にたたき込まれた感のある新作シリーズではあるが、次回作「Q(急じゃないんだね)」にも激しく期待したい。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)水那岐[*] 牛乳瓶

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